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7月20日 update |

| 公定歩合、ペイオフ、デフレ・・・・。テレビや新聞で耳にする、政治や経済の言葉。でも、皆ちゃんと意味わかってる?今更聞けない用語、けれども知らぬは一生の恥。浜田先生~!おバカ編集部に、愛のご講義を! |
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▼おバカ編集部 最近、ハンバーガーの値段が下がったり、百円ショップが充実してたり、土地の値段まで下がって、暮らしやすくなった気がするんですけど、本当に景気悪いんですか?
▼浜田先生 残念ながら不景気なんですよ。そもそも、今のような状態が不景気の象徴的な状態ですね。
▼おバカ編集部 どうしてですかぁ~?値段が下がって買い物しやすくなったじゃないですか、買い物したら景気がうるおう。そういう流れじゃないんですか?
▼浜田先生 確かに一般消費者からみたら、安く買えるのは嬉しいことです。でも、もともとは200円で売っていたハンバーガーを60円くらいで売るってことは、企業にとっては大変なことですよ。百円ショップも最初は驚いたけど、今では、当たり前になっているから、もう誰も驚かないでしょ。最近は50円ショップとかできはじめてますからね。
▼おバカ編集部 そんなに安くして儲かるんですか?
▼浜田先生 そうですね。利益が上がらなければ商売にならにわけだから、利益を増やすために、とても安い材料を持ってきたり、よほど人件費の安い所で作るわけですよ。中国など人件費が日本の10分の1以下と言われています。人件費の高い日本に工場を持つよりも、安い中国に工場をもつわけです。ただ、物が安くなったと喜んでばかりはいられなくて、物が安くなることによってシワよせというものが起こります。リストラだったり、給料がカットされることだったり、企業努力の代償として労働者にはねかえる。一時的に物の値段が安くなっても、一人一人の消費者の収入もマイナスになってしまう悪循環が生まれるわけです。
▼おバカ編集部 百円で安い!って喜んで買っても、作っている側としては、コスト削減しているから、まわりまわって、自分に戻ってきてしまうってことですね。
▼浜田先生 そうです。働いている人を減らして、給料安くしてね。ハンバーガーショップなど、あるお店が安くすれば、他のお店も安くしなければいけないから、お互いに足を引っ張りあうことになってしまいます。不況の時は、将来が不安になり、買い物をしなくなります。だから、少しでも値段を安くして、買ってもらおうとするわけです。そうすることによって、物の価値が下がってしまうことを「デフレ」っていうんですよ。反対に、景気が良い時は、皆が高級志向になり、物の値段が上がってしまう現象がおきます。これが「インフレ」ですね。現在の日本は、まさに「デフレ」状態なんです。
▼おバカ編集部 サイクルってあるんですか?
▼浜田先生 基本的なサイクルはあります。経済の循環というメカニズムがあって、景気が上がった後は、当然デフレという状態になりますが、普通はこれ以上値段が下がらないという底があるんです。デフレの底をついたら、そろそろ景気が上がるだろうと読んで、株を買ったり、投資をするようになるんですよ。ただ、日本の場合は、底が見えないという状況が、もう10年以上続いているんですよ。
▼おバカ編集部 えっ!!じゃあ、ハンバーガー10円なんてことが起きてしまうかも!?
▼浜田先生 10円で販売する頃には、お店がつぶれてしまってますよ(笑)。ただ、今のままでは、そんな状況に近い状態になりかねないから、政府としても、政策的にデフレを克服するために、「インフレ・ターゲット」を行おうとしています。日本銀行が、市場に流すお金の量を意図的に増やすことによって、お金が中央銀行から地方銀行に流れて、企業に資金を貸し出せるようになれば、企業はそのお金を使って、経営の建て直しができる。物の値段が上がるように、日本銀行が、市場に流すお金の量を意図的に増やす政府の対策のことをインフレターゲットといいます。
▼おバカ編集部 物価が下がりすぎてしまった時にとる対策なんですか?
▼浜田先生 インフレ・ターゲットには、本来2通りあって、物の値段が上がりすぎている場合に物価を抑えようというのが普通だったんですよ。今は逆で、インフレをわざとおこして、デフレの状況を変えようと検討しているんです。
▼おバカ編集部 じゃあ、紙幣をたくさん刷って、国民にバラまいたほうが早いんじゃないですか?
▼浜田先生 そうですねぇ。以前、行った、地域振興券などはそれに近いですよね。江戸時代とか、お殿様が自分の政権時代に、一回だけの特政令として、そういう事をしていたんですよ。国民の人気も上がりますからねぇ。確かに、臨時収入が入るわけですから、買い物をする人も増えて、一時的に景気も上向きになると思いますが、でも、それをやり始めると、皆の勤労意欲が無くなってしまうでしょ。一度もらうと、また欲しいって思うのが、人間の常ですからね。一時的にお金をばら撒いて、エンジンをかけて、景気上昇にもっていくことが出来るならいいんですが・・・。今の状態では、なかなか難しいと思います。それに、紙幣の価値が下がってしまって、今、1000円で食べているランチが、明日から10万円っていう事になってしまう可能性があるんですよ。紙幣価値のバランスが取れなくなってしまうんですよ。
▼おバカ編集部 そうは簡単にいかないんですね。デフレ状態ってバブルがはじけてからずーと続いているって事ですよね。日本は高度経済成長を続けてきたわけですから、こんな状態って初めてなんじゃないですか?
▼浜田先生 そうなんですよ。10年間ずっと底の見えないデフレ状態が続いているんです。おっしゃるように、戦後こういう状態になってしまったのは初めてなんですよ。だから皆、戸惑ってしまっているんです。日本人は、四季おりおりの変化がある国で、春の次には夏、夏の次には秋、秋の次には冬が来るっていう循環性が身にしみこんでいるから、いくら景気が悪くても、今は厳しい冬だけど、必ず春がくるって、なんの根拠もないんだけれど、そういう風に思い込んでいるんです。だから皆、じっと我慢しているわけですよ。もう少し、もう少しって我慢しながら10年間が過ぎてしまったんですね。
▼おバカ編集部 何かよい方法はないんですかねぇ・・・。誰かなんとかしてくれないとマズイですよね。
▼浜田先生 それが一番マズイんですよ!誰かがしてくれるのを待ちつづけて10年たってしまったわけですからね。企業も、商品を販売するために、値段を下げることしか考えないから、今のようなデフレ状態から抜け出せないんですよ。値段を下げるって、中国で生産したり、社員の給料をカットしたりして、実現させてるわけですよ。ある意味、他力本願。自分達のアイデアや企画で、良い商品を開発したり、喜ばれるサービスを考えたら、値段が多少高くても売れるはずですよ。
▼おバカ編集部 なるほど。国民一人、一人の意識が大事ってことですね。
▼浜田先生 そうなんですよ!安さを競うだけでは景気は回復しません。底なしのデフレ状態が続くだけです。政府のデフレ対策に頼るだけじゃなくて、国民一人、一人が考えて、何かを生み出していかないとダメですよ。でもね、今は世界中がデフレ状態なんです。日本は、不況、不況というけれど、世界的に見たら、まだまともなほうなんですよ。必要以上に、不況だってマイナス思考になるよりは、前向きに不況をとらえて、ビジネスチャンス!って考える方が良いですね。新しい形のビジネスモデルを開発するいい機会なんですから!
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1953年鳥取県生まれ。東京外語大学中国科卒業後、米ジョージ・ワシントン大学大学院政治学博士課程修了。戦略国際問題研究所主任研究員等を経て帰国。現在、国際未来科学研究所代表。また国連大学アメリカ評議会ミレニアム未来研究委員、21世紀の成長企業を探る研究会座長などを歴任。
→主な著書 |
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| あなたが疑問に思っていることをおバカ編集部が浜田先生に取材します。 |

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インフレ
物価が上昇しつづける現象を指す「インフレーション」の略称です。通貨の発行量が市場の必要量を上回ることで発生し、結果として通貨の価値は下落し、生産の阻害や貨幣に対する信頼の下落が起こります。 |
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インフレ・ターゲティング対策
一定の物価上昇率の数値目標を設定し、それに向けて金融政策を行う政策。英国、カナダなどがこの政策を行っている。日銀は昨年10月、「物価の安定の定義を数値化できない以上、採用は現実的でない」と否定。 |
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地域振興券
15歳以下の児童か、一定条件を満たす65歳以上のお年寄りに、「地域振興券」という名の商品券が一律一人当たり2万円分支給された。有効期間は6か月。使用はその人の住んでいる市町村内に限るというもの。平成11年に景気回復を目的に配られた。 |
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| -編集後記- |
物の値段が安くなって単純に喜んでいましたが、お話を伺うと、やっぱり考えものですね。購買意欲を上げる為の企業対策が、長い目でみると自分達の首をしめることになっていたなんて・・・。まだまだ、底が見えないデフレ状態が続きそうです。値段で勝負する時代を早く終わらせないと、とんでもないことになってしまいそう。ピンチの時が、チャンスの時!政府任せでは、人任せと同じですから、国民の一人一人が、危機感をもって不況から脱出することを考えないといけないですね。
おバカ編集部・廣田美千代
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