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1月20日 update |

| 公定歩合、ペイオフ、デフレ・・・・。テレビや新聞で耳にする、政治や経済の言葉。でも、皆ちゃんと意味わかってる?今更聞けない用語、けれども知らぬは一生の恥。浜田先生~!おバカ編集部に、愛のご講義を! |
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▼おバカ編集部 この間、友人と車で出かけたて感じたのですが、高速道路の料金ってどうしてあんなに高いのですかねぇ?
▼浜田先生 そうですね。本来、道路はみんなのものですからね。国民の生活や物流のベースとなるものだからこそ、国や地方公共団体が税金で建設して管理しているわけですし、料金をとるというのはおかしな話ですよ。
▼おバカ編集部 そうですよ!だって、高速道路って国が運営しているのですよね?
▼浜田先生 はい。国の道路公団の管轄になっています。ただ、高速道路は一般道路とつくられたきっかけがちょっと違うのです。日本が高度経済成長を始めた頃、東京、大阪、名古屋などの大都市を結ぶ幹線道路が欲しいという要望が高まったのです。日本がもっと発展するために、欧米並みの高速道路をつくって物流などもスムーズにしようと新たに作られたものなのですね。アメリカのハイウェイやドイツにあったアウトバーンなど時速100kmくらいは当たり前、150kmぐらい出しても平気な頑丈な道路をモデルに作ったのですよ。
▼おバカ編集部 欧米の高速道路にも通行料ってあるのですか?
▼浜田先生 もちろん無料です。世界的にみると、道路は無料というのが常識なのですよ。ところが日本の場合、いざ高速道路を作ろう! となった時に資金が無かったのです。なにせ1キロ作るのに50億円かかるというわけですから。仕方がないので、とりあえず国が借金をして道路を作り、その借金は通行料を取って返すことにしたのですね。当初の計画では30年で返済できる通行料金を設定して、最終的には国民がいつでも無料で利用できるようになるはずだったのです。
▼おバカ編集部 あれ? もう30年はとっくに経過したはずじゃ…。
▼浜田先生 そうなのですよ。しかも、東名や名神高速道路は利用する人がたくさんいたので、借金を比較的早い段階で返すことができたのです。でも、ここでひとつ問題が起こった。大都市を見ていた地方都市の人たちが、不公平じゃないか! 俺たちのところにも高速道路が欲しい!! と地元の国会議員に陳情するようになったのです。
▼おバカ編集部 私の実家も高速道路が通ってなくて、アクセスがすごく不便なのでその気持ち分かります!それのどこが問題なのですか?
▼浜田先生 東京や大阪と違って、地方に高速道路を作ってもあまり人が通らないのです。ましてや、すぐそばに無料で通れる国道や県道もある。そうなると高速道路を利用する人はあまりいないわけです。要するに通行料がとれないんですよ。道路は東京で作っても地方で作っても、基本的にコストは変わらないですからね。
▼おバカ編集部 いつまで経っても借金が返せないってことになるのですね。
▼浜田先生 その通りです!それなのに、あちらこちらに作ってしまったのです。当然、国としても困ってしまったのですね。かつての国鉄も利用者がいないのに駅を作っていましたが、それと全く同じです。国は、苦肉の策として、料金プール制度というのを導入することになったのです。
▼おバカ編集部 料金プール制度?
▼浜田先生 儲かった高速道路の収益で、儲からないところの赤字を補うことです。大都市も地方もみんな公平に負担するという名目で。
▼おバカ編集部 でも、実際にお金を多く支払っているのは、大都市の人達なのですよね?
▼浜田先生 そうなのです。本当は無料で利用できるはずだった人達が、自分とは何の関わりもない地方の高速道路の借金を返済し続けているのです。現在、約40ある高速道路のうち、27くらいは赤字ですからね。
▼おバカ編集部 う~ん、難しい問題ですねぇ。
▼浜田先生 東名や名神は、30年経った時点で無料にしいてれば良かったのです。それが出来ないのなら、せめて自分達の利用する道路の補修や地震対策にお金を使ってくれていたら、まだ納得できたのですがね。こんな経営は、民間企業ではあり得ないですよ。そんな中で、小泉政権になって急浮上してきたのが道路公団の民営化なのです。
▼おバカ編集部 高速道路が民間企業のサービスになるってことは、通行料を永久に払わなければいけないのですか?
▼浜田先生 そうですね。企業のビジネスとして考えたら、慈善事業というわけにはいかないですからね。でも、極力コストを抑え、皆にもっと利用してもらえるように企業努力してくれると思いますよ。そうしなければ、企業として生き残れなくなりますからね。今、高速道路は年間2兆円の収益があるのです。企業として考えたら大きな産業ですが、問題は返済しなくてはいけないお金が23兆円もあるのですよ。
▼おバカ編集部 その借金が返済できなかったら、結局、また私達の税金が使われるのですか?
▼浜田先生 その可能性は大いにありますね。そういうことも踏まえて、思いきって民営化したほうが国のためなのじゃないかという議論がされているのです。当然、以前の建設省や今の国土交通省は、民営化に大反対ですがね。
▼おバカ編集部 何か利害関係があるのですか?
▼浜田先生 そりゃそうですよ! 道路公団は、建設省や国土交通省にとっては恰好の天下り先ですし、建設会社から政治献金をもらっているケースも多いですからね。民間企業のやり方で、道路公団の収支決済報告書を作成したら、約7000億円の債務超過の大変な大赤字だったのです。道路公団の藤井総裁は認めていませんがね(苦笑)。内部告発した人達を地方に左遷したのもバレてしまって国会で大問題になったのですよ。そんな経緯もあって、みんな民営化に賛成するようになってきたわけです。
▼おバカ編集部 もし民営化になったら、高速道路で働いている人達はリストラされちゃうのですか?
▼浜田先生 組織上層部のたくさんお金をもらってる人達は、その対象になるでしょうね。でも、高速道路の料金所で働いているような人達は、パートとして低賃金で雇われている方が多いのです。そういう方達の勤務条件は、むしろ改善されるかもしれません。国鉄がJRになってから、働いている人の意識やサービス、そして環境が向上した部分は大いにありますからね。今は、パーキングエリアの売店や飲食店も、他の企業は入れず独占になっていますよね。利用者は高速道路の外に出るわけにもいかないので、販売している商品の値段が高くても、サービスが悪くても利用せざるを得ない。そういうサービス面の改善も、民営化に期待されているのですよ。競争して国民にも企業側にもメリットになるように運営するのが民営化の良いところですからね。
▼おバカ編集部 渋滞の緩和なんかも期待できますね!
▼浜田先生 そうですね。改善すべきところはいっぱいあるのです。せっかくの高速道路なのに渋滞していたり、途中で事故が発生したら抜け出せなかったり、空いていると思って入ったら混んでいたりと、これだけIT化が進んでいるのに、「霞ヶ関まで15分」などと時間を予測する掲示板の表示情報が5分前のものだったりするわけです。重要予測に甘さもあるし、設計の仕方にも問題があるのですよね。
▼おバカ編集部 じゃあ、民営化すればすべて良くなると考えてもいいのでしょうか?
▼浜田先生 いや、それは一概には言えませんね。民営化にも問題はあって、もっと儲かるように、手段を選ばず利潤を追求してしまうこともあり得ますからね。
▼おバカ編集部 極端に言えば、通行料が3000円になったりすることもありえるってことですね。
▼浜田先生 そういう可能性もあるということです。何で公団っていう、半官半民の形をとっているのかというと、公共性があるからなのですよ。もっときちんと第三者の声を反映して変化していけば、公団という形でも改善はできるはずなのですよが。民営化するしないに関わらず、我々がもっと監視することですよね。その上で、国民にプラスとなる方向に持っていけばいいわけですからね。
▼おバカ編集部 私達、国民がもっと勉強しなくちゃいけないし、公団側もきちんと情報公開する姿勢が必要ですね。
▼浜田先生 そう。やっぱりまだまだ国民全体の意識が低いのですよ。この問題に関わらず、政治家に投票する際なども、マニフェストを見て約束通りに実行したかどうかをきちんと評価する。そういうことを日常的にやっていかないと、事態はいつまで経っても良くならないですからね。
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1953年鳥取県生まれ。東京外語大学中国科卒業後、米ジョージ・ワシントン大学大学院政治学博士課程修了。戦略国際問題研究所主任研究員等を経て帰国。現在、国際未来科学研究所代表。また国連大学アメリカ評議会ミレニアム未来研究委員、21世紀の成長企業を探る研究会座長などを歴任。
→主な著書 |
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| あなたが疑問に思っていることをおバカ編集部が浜田先生に取材します。 |

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マニフェスト
マニフェストは、政党や候補者が結ぶ契約です。実現を目指す政策について、数値目標や財源、達成期限などを具体的に示した約束のこと。 |
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道路公団
「道路公団」とは、全国の高速道路を作る日本道路公団と、首都圏の道路を作る首都高速道路公団、関西の道路を作る阪神高速道路公団、本州と四国を結ぶ本州四国連絡橋公団の4つの道路に関する公団があります。 |
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民営化
今まで、国で経営していたものを、民間での経営に変更すること。 |
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| -編集後記- |
総裁選などの報道でよく耳にしていた、道路公団民営化という意味がやっと分かりました。今まで、高いなぁって思いながらも、当たり前のように高速道路の通行料を払っていました。皆さんの中でも、そういう方が多いのではないでしょうか?今回お話を伺って、疑問をもつことの大切を痛感しました。今までもそうだったからとか、国が決めていることだからと人任せではいつまでたっても過ごしやすい社会にならないですからね。私達も、自分が選んだ国の代表が、自分達の生活に直接関わっていることを決めているという認識をしっかりと持つことが必要ですね。
おバカ編集部 廣田美千代 |
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