春服、買いました~?

豪華プレゼントが当たる!会員登録


Style
index
Life 一覧
TODAY'S LUNCH NAVI
3.10 up
おとなのひとり時間
3.13 up
日曜日、くわだて。
3.7 up
おバカ編集部 HYPER
2.25 up
今日の運勢・相性診断&天気予報
RECOMMEND
CONTENTS


おバカ編集部HYPER 浜田和幸先生(経済学者)に日本経済&世界情勢を学ぶ
3月8日 update

公定歩合、ペイオフ、デフレ・・・・。テレビや新聞で耳にする、政治や経済の言葉。でも、皆ちゃんと意味わかってる?今更聞けない用語、けれども知らぬは一生の恥。浜田先生~!おバカ編集部に、愛のご講義を!



- 本日の課題 - 第22回
10年後の日本【ジュウネンゴノニホン】

▼おバカ編集部
まだまだ勉強不足なのですが、残念ながらこのコーナーも今回で最後になりました。
浜田先生のお陰で、少しは賢くなれたかも?! 浜田先生、今まで、おバカな質問にも呆れずに、丁寧にお教え頂いてありがとうございました!
さて、最終回の今回は、「10年後の日本」がどういうことになっているかを教えてください。

▼浜田先生
今までよく頑張りましたね!皆さんがここで勉強したことをきっかけに、政治や経済を身近に感じていただけると嬉しいです。さて、今回のご質問の答えですが・・・。このままでは、日本という国はなくなってしまう可能性があります。

▼おバカ編集部
えっーーーー!!!
浜田先生、日本がなくなるってどういうことですかぁー!
大地震か何かで、日本が海に沈んでしまうってことですかー!?

▼浜田先生
いいえ、そういう意味ではありません。もっと、なるべくしてなってしまうことなのです。現在、日本は少子化が進んでいるのはご存知ですよね?厚生労働省が調査している人口動態調査によると、来年、2006年から今までよりももっと、大幅に出生率が下がり少子高齢化が進むと予測されています。少子高齢化でも、人口が増えていれば経済も活性化するのですが、子供が産まれず、人口が減る一方になってくると、市場の活力自体が失われてしまうのですよ。

▼おバカ編集部
あっ~、確かに私の女友達も出産どころか、結婚していない子ばっかりですね。皆、仕事バリバリ頑張ってますよぉー

▼浜田先生
そうですよね。今、若い方達の中でも、結婚しない、結婚しても子供は作らないという人達が増えています。これを根本的に改善するには、子供が国の宝というか、家庭や家族を持つことが、いかに素晴らしいことかというのを若い方達が感じられるようにならないと駄目ですよね。特に仕事を持つ女性が安心して、結婚や出産ができるような社会にしていかないと、これからますます少子化は進む一方だと思います。スウェーデンやノルウェーなど、北欧の国々では子供が産まれたら、子供が3歳になるまで、国がそれまで働いていたお給料を補償して、3年間の育児休暇をくれるのですよ。その権利は、お父さんか、お母さんのどちらかに与えられているのです。ですから男性が3年間、子育てのために家庭に入るということも可能なのです。そして、3年経ったら必ず元の職場に復帰させるというのが法律で決められているのですよ。このように制度として国が体制を整えておかないと、子供を産まない女性が駄目だということだけになり、社会はどんどんおかしくなってしまいます。こんな日本じゃ、自己実現できないから、海外へ行こうってことになってしまう可能性もあるわけです。

▼おバカ編集部
確かに、そうですよね。
私も、結婚も出産もしたいけど、でも仕事辞めたくないし・・・って考えると、ついつい結婚は、まだ先でいいやって思ってしまいます。

▼浜田先生
女性の立場からすればそうですよね。これは日本だけでなく、先進国の全てが抱えている問題なのです。逆に、発展途上国の人口は爆発的に増えていて、より良い生活を求めて、非合法な手段で移民として先進国に入ってくる人も増えています。特に、アフリカなどは、宗教的な対立や、人種的な対立もあるので、国民がどんどん隣国に逃れていて、国際的な問題になっています。日本の近辺でも、中国では、急速に人口が増え始めているし、朝鮮半島では、何が起こるか分からないような一触即発の事態もあり得るので、大勢の避難民が日本に押し寄せてくることも起こりえるわけですよ。

▼おバカ編集部
そうなのですねぇ~
じゃあ、日本もますます国際的になりますねぇー

▼浜田先生
そんな、悠長な話ではないですよ。今、中国からアメリカに職や自由を求めて、違法に渡る人達が毎年100万人いるのです。違法な労働者が、そんなに増えてしまったら、その国の人達の職を奪うことになり、治安の悪化にもつながりかねないので、今、アメリカでは国境線の警備がものすごく厳重になっています。アメリカで起きていることと同じことが日本にも言えて、もし、中国で社会不安が起きて、日本の人口を上回るような大勢の難民や移民が押し寄せてきたら、日本なんかあっという間に飲み込まれてしまう可能性があるのですよ。

▼おバカ編集部
そうなのですか!
この狭い日本に、日本人口を上回るような人達が来ちゃったら、本当に日本が海に沈んじゃうかもしれないですよー!

▼浜田先生
国土には限りがありますからね。それに労働の部分でも問題が出てきます。現在、日本とフィリピンの間で自由貿易協定の話が進んでいます。自由貿易協定とは日本だけでなく、いろいろな国が二国間で自由貿易ができるようにという協定です。今、日本はシンガポール、メキシコと自由貿易協定を結んでいるのですが、他の国とはまだ交渉中です。この交渉で一番ネックになっているのは、実は人の問題に他なりません。アジアの国々からすると自由貿易協定を結んだ見返りに、例えばフィリピンだったら日本で働きたいと願っているお医者さんや、看護士さんや、介護士さん、メイドさんなどを送り出したいと考えています。フィリピンにいる時に比べて10倍、20倍のお給料がもらえるわけですから。日本は人手が足りないと言っているのだから、フィリピンからどんどん人材を受け入れて欲しい、と当然、フィリピン政府は言うわけです。日本とすれば、確かに人手が足りなくて困っているけれど、お医者さんはお医者さん、看護士さんは看護士さんなど、各種業界団体があって、その団体が外国人労働者の受け入れに対して反対をしているのです。これでは、なかなか交渉がまとまらない。もちろん、フィリピンだけでなく同じことが他の国との間でもいえます。

▼おバカ編集部
なんか難しい問題なのですねぇ・・・。
国際的になるなんて、本当、喜んでいる場合じゃないですね。

▼浜田先生
そうなのですよ。日本が今後10年で直面するであろう多くの課題の中で、人の問題というのはとても深刻な問題なのです。日本の文化や伝統を大切にしながら、もし外国の人を受け入れるなら、きちんとした条件で受け入れないと大変なことになります。もし、全部シャットアウトしてしまえば、非合法な方法で入ってくる人が増えて、かえって治安悪化などいろいろな問題を引き起こすことになってしまいます。日本の強みというのは、これまで島国であったがゆえに同じ同属意識というか、皆が横並びで豊かになっていく中で、企業や社会に対して愛着心を持っていたわけです。家族主義や、年功序列、終身雇用など安定した社会だったのが、今はそれが揺らいできて、これからは、成果主義、能力主義で個人が責任を取る時代になってきているわけです。外国の投資家や企業もアウトソーシングという形で入ってきている中で、私達は日本的な良いところを活かしながら、外国との関係を考えていかないといけなくなりました。日本なのに、ほとんど日本人が居なくなってしまうことが起こりえるということです。

▼おバカ編集部
日本の国がなくなってしまうというのは、そういうことだったのですね・・・。とにかく早く手を打たないと、そうなる日も近いということですよね?

▼浜田先生
そうですね。先日、NHKの番組を見ていたら、10年前には入社して3年以内に職を変わる人は4人に1人ぐらいだったのが、今は3人に1人が職を変わってしまうという現状を紹介していました。これでは企業側も、人材育成に投資できないですよね。仕事をすることの意味や、仕事を通して地域に貢献をしたり、家族を育んでいくという価値観が問われているわけです。国際競争力の時代だから、アメリカや中国など人口の大きな国に、お金も人も技術も集まってくるわけです。日本というのは、どんどん人口が少なくなってきているし、企業もコスト高なので、安く生産できるアジアや中国に工場を移す。あるいは、大きなマーケットであるアメリカや、中国に製造や販売の拠点を設けた方が効率がいいので、企業を移転してしまい技術も海外の財産になっていくわけです。そうなると日本には、大事な物が何も残らなくなってしまうわけです。

▼おバカ編集部
それって、すごくマズイじゃないですかぁ~!
自分で自分の首を絞めているようなものですよね?

▼浜田先生
そうですよ。スポーツ界でも、イチローや松井など日本の優秀な選手が、正当に評価をしてくれる大リーグにいってしまうわけです。これはスポーツ業界だけの話ではなく、研究開発の世界などでも、同じことが起きているのです。三年前、ノーベル化学賞を受賞された島津製作所の田中耕一さんもノーベル賞を受賞するまで、会社の中で高く評価されなかったわけです。会社の出張で新幹線に乗る時も、いつも“ひかり”で、“のぞみ”に乗ったことがなかったっていうから驚きですよ。これから伸びる芽を育てる力が日本には余りないのです。失敗こそ次の成功への大きな投資という発想が欠けているのですね。一度でも失敗すると昇進にひびくなど、減点主義がはびこっているため、みんな横並びで失敗さえしなければいいという意識が根強いのです。こういった発想を変えていかないと駄目ですね。

▼おバカ編集部
確かに、「出る杭は打たれる」ってことわざがあるぐらいですからね・・・。

▼浜田先生
最近、興味深いなぁと思った話なのですが、アメリカでカリスマ主婦として有名になった、マーサ・スチュワートさんがいるでしょ。彼女はマーサのガーデニング、マーサのクッキングレシピなどTVや雑誌を上手く使って、一代でマーサ王国を築いたわけです。ところが、一昨年、ある会社の社長さんから、研究開発が失敗したという内部情報を聞いて、その会社の株を全部売却してしまったのですよ。その数日後に株価が急落したのです。インサイダー取引としてマーサさんは捕まってしまい、今、刑務所に入っているのですが、今年の3月に情状酌量が認められて出所するのです。マーサさんは、服役中に刑務所で出される食事などの改善提案をしたり、他の入所者にヨガを教えたりと刑務所の中でも活躍していたそうです(笑)。そういう彼女のカリスマ性というか、話題性をかって、アメリカで不動産王と呼ばれていたドナルド・トランプさんが出演しているTV番組に、自分が本業で忙しくて番組をお休みする3ヶ月の間、マーサさんをホストにということで話が進んでいるのです。その他にも、マーサさんの出所にあわせて、いろいろなTVや出版、ビジネスなどの話が殺到しているのです。彼女が逮捕された時に、これでマーサ王国も終わりだろうと、マーサさんの会社の株は暴落して、一株5ドルまで下がりました。それが、間もなく彼女が出所するということで、マスコミからも注目を浴び、現在、一株80ドルぐらいになっているのです。刑務所暮らしの体験談の本も書いているそうで、これはベストセラー間違いなしですよね(笑)。5ヶ月刑務所に入ったことで、マーサさんは500億円も資産が増えたのですよ。

▼おバカ編集部
スゴイですねぇ!!羨ましい~
それは失敗が評価されたということなのですか?

▼浜田先生
そうですね。手痛い失敗をしたのだから、きっと彼女はそれを乗り越えて、もっとすごいビジネスをしてくれるだろうと、失敗を高く買おうという発想ですよね。可能性に投資してくれるわけですよ。日本人にはない感覚ですよね。まだ知られていないけれども、次の田中耕一さんや、日亜化学の中村修二さんみたいな方が日本の企業や、大学の研究所にはたくさんいるのに、横並び主義の社会では、あまり目立たない方が良いという考えがある為、せっかくの人材も伸びてゆかないのですよ。

▼おバカ編集部
もう、良いとこナシじゃないですかぁ~(涙)。
チャレンジ精神も少ないし、新しい人材が育たないとなったら、やっぱり日本の経済はもう立ち直ることはできないのですかぁ?

▼浜田先生
そんなことはありませんよ!日本企業だって、これから伸びそうだというところはたくさんあるんです。言葉は悪いですが、“ハゲタカファンド”ハゲタカの目から見ると、バブルで崩れてしまった経済の中でも、まだ残っているビジネスチャンスの匂いを嗅ぎ取って、企業の衣替えをして高く売ることが出来る、ある意味おいしいマーケットは、たくさんあるのです。外国の企業にもっていかれるのではなく、なかに住んでいる日本人がもっと周りを見渡して、ビジネスチャンスをつかんだらいいのですよ!残念なことに、バブル崩壊後、意気消沈してしまって失敗のトラウマに足がすくんで立ち止まってしまっている。とにかく、起死回生を図るために、自分達の国にすばらしいアイデアや技術、文化や伝統など、未来のビジネスを切り開く種がたくさんあることに気がついて、自信を取り戻すことがとても大事です。

▼おバカ編集部
ハゲタカ根性ですねぇー!
自信を取り戻して、知恵を絞らないと、日本はなくなってしまうってことですね。

▼浜田先生
そうですよ!いつまでも言いなりになっていたら駄目です。アメリカはことあるごとに、「リメンバー パールハーバー」ということを言うのですが、日本人で「リメンバー ヒロシマ」「リメンバー ナガサキ」なんて言って、アメリカに対して、いつか復讐をしようなんて考えている人はいないですよね。でも、アメリカは日本人が目に見えない復讐心を忘れずにいて、軍事的な戦いではなく、経済や技術の戦いで、再度挑戦してくるにちがいない、だから「リメンバー パールハーバー」で先に押さえておこうという狩猟民族的な発想があるのです。これは、未来をどうとらえるか、どうデザインするかということにも通じます。日本人というのは、未来について四季折々と同じように、厳しい冬があれば必ず春が来るというような、自然とやってくるものを受け入れるのが良いという見方なのですが、欧米はそうではなく、未来は自分でデザインして作っていくもの、奪い取っていくものという発想なのです。もし、今が厳しい冬なら、人工的に春や夏をもってこようとするわけです。自分達は必ず勝てる、自分達が優位にビジネスを行なえるようなルールを押さえることによって、アメリカが未来永劫に渡って世界の中心であろうという発想があるわけです。ですから、我々、日本人も自分の5年後、10年後を常に頭の中にデザインして、その理想に近づくために、今、何をすべきかという発想で準備をしていかないと太刀打ちできないでしょう。常に自分でシュミレーションして、毎年毎年、現状と照らし合わせ、自分の未来をデザインするのです。日本人である、我々一人一人が明るい10年後をデザインできたら、国家としての日本の10年先も、必ず明るいものになります!皆さん、一人一人の力でしか日本は変わらないということをしっかり覚えておいて下さい。


Profile 浜田 和幸(はまだ かずゆき)浜田 和幸先生

1953年鳥取県生まれ。東京外語大学中国科卒業後、米ジョージ・ワシントン大学大学院政治学博士課程修了。戦略国際問題研究所主任研究員等を経て帰国。現在、国際未来科学研究所代表。また国連大学アメリカ評議会ミレニアム未来研究委員、21世紀の成長企業を探る研究会座長などを歴任。

→主な著書

浜田先生へ質問!
あなたが疑問に思っていることをおバカ編集部が浜田先生に取材します。


知っツモ!WORD
少子化
出生率の低下により、子供の数が少なくなること。

自由貿易協定
自由貿易協定(FTA = Free Trade Agreement)とは、2国間の国や地域の間で輸出入品にかかる関税などを取払い、物やサービスの行き来を自由にすることを目的とした協定。最近では、貿易だけでなく、投資をしやすくしたり、人の移動をしやすくするための環境作りや、様々な分野での協力などを含め、より広い範囲を対象にした協定を目指す傾向にある。

アウトソーシング
企業が自社の業務を専門の会社に外部委託すること。

ハゲタカファンド
投資家などから集めた資金で破綻した企業や、業績の悪い企業を安く買い、再建して価値を高めた後で売却し、利益を得るというビジネスモデルを展開するファンド。企業再生ファンドなどとも言います。




おバカ編集部の目からウロコ
-編集後記-
バブル崩壊から、もうすぐ15年が経とうとしています。今まで、浜田先生のお話にもあったように、絶対安全だと言われていた銀行や企業が、倒産や合併をするようになったり、土地神話が崩れたり、終身雇用という概念がなくなったりと、今までの日本人の固定観念を捨てざるを得ない状況の中、年金の問題、高齢化社会の問題、環境の問題、経済の問題など、まだまだたくさんの問題が日本には山積みです。今回のお話を伺って、将来、自分がどういう仕事をして、どういう暮らしをしたいのか・・・。成り行きに任せていくのではなく、自分の理想に近づくように意識しながら生活をしている人達だけが笑う時代になっていくのだと痛感しました。10年後、20年後、、、皆さんが納得のいく老後を迎えることが出来ることを願っています。とっつき難いと敬遠していた政治や経済ですが、お話を伺ってみると意外と興味深くて、身近なことだったように思います。皆さんが、この連載をきっかけに、苦手だった政治・経済に興味を持って頂けたら幸いです。長い間、ご愛読頂きありがとうございました。最後に、浜田先生、本当にどうもありがとうございました!

おバカ編集部 廣田美千代



これまで学んだこと
第22回 「10年後の日本」 第21回 「増税」
第20回 「企業買収」 第19回 「内閣改造」
第18回 「郵政民営化」 第17回 「アメリカ経済 2」
第16回 「アメリカ経済」 第15回 「上場」
第14回 「新貨幣」 第13回 「海外支援」
第12回 「1円企業」 第11回 「高速道路」
第10回 「株式」 第9回 「税金」
第8回 「りそな銀行」 第7回 「通貨」
第6回 「国連」 第5回 「デフレ」
第4回 「有事法案」 第3回 「年金」
第2回 「竹中 平蔵」 第1回 「ペイオフ」


Members

ログイン

ようこそ
ゲストさん




このページを友達に教える