プライベート重視派女性のウェブマガジン

豪華プレゼントが当たる!会員登録


テレビや新聞で耳にする、政治や経済の言葉。
でも、皆さん、本当に意味わかっていますか?
今更聞けない用語、けれども知らぬは一生の恥。
おバカ編集部のおバカな質問を、浜田先生にお答え頂きます!

第2章

2007年平成19年)7月19日木曜日

日本年金機構 【ニホンネンキンキコウ】

▼おバカ編集部
以前、勉強させて頂いた年金。支払ったはずの年金が消えてしまうなんてあり得ないことになっていますが、私たちの年金って、本当に大丈夫なのでしょうか?ますます不安になってきました。

▼浜田先生
そうですね。年金に対する不安は高まるばかりですね。最近、大きく報道されている年金記録問題ですが、なぜ、こんな問題が起こっているのかご存知ですか?

▼おバカ編集部
社会保険庁がサボっていたからじゃないのですか?

▼浜田先生
確かに、大きくとらえるとそうかもしれませんね。今回の年金記録問題の原因は、本来、成人一人につき年金番号は一つだけだったはずなのが、就職や転職、結婚など、厚生年金の加入や脱退を繰り返すうちに、一人の人間に複数の年金番号が発行されてしまったからです。当然、統合作業が必要になるわけですが、その際に2億件ぐらいの入力ミスや不備が起きてしまったわけです。

▼おバカ編集部
2億件!?日本の人口より多いじゃないですか!

▼浜田先生
そうですね。生年月日や氏名の濁音の有無などを照合し、何とかマッチングをさせていったのですが、それでも、まだ約5000万件もの不明記録が残ったままになってしまっているのです。
それが、今大きく取りざたされている「浮いた年金記録」や「年金の支給漏れ」を引き起こしているわけですね。

▼おバカ編集部
もしかして、その中に私のデータが含まれているかも!?

▼浜田先生
そう、心配ですよね。同じように不安にかられた国民が、一斉に社会保険庁に問い合わせをして、大混乱が起こりました。それをマスコミが煽るようなかたちで報道し、問題がどんどん大きくなっていったのですよ。
この問題は、今、国会でも議論の中心となっていて、安倍総理は「一年かけてきちんと解決する」と宣言し、7月の参院選のテーマにもなっています。

▼おバカ編集部
そうなのですね。年金制度自体は、以前、勉強させて頂いた時から、少しは改善されているのでしょうか?

▼浜田先生
本来、日本の年金制度は「少ない掛金で高い安心を得よう」というスタイルでした。これは以前も勉強しましたが、国民から毎月集めた厚生年金や国民年金を、国が株式で運用して利益を増やし、老後の生活をサポートしますよ、というものでしたね。ですが、実際は運用が上手く行っていないどころか、社保庁の職員による不正利用など、集めたお金がどんどんなくなってしまっています。

▼おバカ編集部 
ひ、ひどい・・・。真面目に年金を払っているのが、バカらしくなってしまいますよ(涙)。

▼浜田先生
そうですね。社保庁の職員による不正着服は、過去2年間に分かっているだけでも1億5千万円相当になりますし、今回のようなずさんなデータ管理が明るみになり、国民の不信感は高まる一方です。

特に、今の若い方は、フリーターや、ニートといった月の収入が不安定な人たちも多いですから、将来支給されるかどうか分からない年金の積み立てをしたくないと思いますよね。そうすると、ますます年金をもらう割合と、それを支える割合のバランスが崩れてしまいます。

▼おバカ編集部
そうですよね。国は何か対策を考えているのですか?

▼浜田先生
残念ながら、不明記録といった目先の問題解決ばかりを考えていて、根本的な年金問題の具体的な策は考えられていません。この約5000万件の年金記録問題がクリアになったとしても、前回、勉強した時の状態のままなのですよ。

▼おバカ編集部
え~!全然進歩してないじゃないですか・・・(涙)。

▼浜田先生
社会保険庁を解体させ、民営の「日本年金機構」を2010年に発足させるという大きな動きはありました。ただ、民営化といっても、もともと社保庁に勤めていた人たちが移行していくわけですから、やはり心配ですよね。
安倍総理は、「“悪しき公務員体質”と言われている人たちは、クビにしましょう。日本年金機構に移行できるのは、真面目に働く人だけです」と言っていますが、ごく普通のサラリーマンから見れば当然のことですよ(苦笑)。

ただ、これまでは、お役所の素人運用でお金を無駄にしてきましたが、民営化で運用のプロの手が加わることにより、今までより運用利益を得られるようになるかもしれません。今は株価も上がっていますし、そうして集めた年金を増やしていくことが出来れば、崩れたバランスも立て直せるわけです。今、日本の年金制度は大きな曲がり角を迎えているといえるでしょう。

▼おバカ編集部
それは明るい未来が待っているということですか!?

▼浜田先生
う~ん、まだ何とも言えないですね。
そもそも、社保庁は、現在も多額の不良債権を抱えているわけです。大蔵省や財務省が、国民から預かった年金を上手に運用できず、結果的に無駄遣いしてしまったのです。例えば、5兆円ものODAを発展途上国に貸していますが、実際はその国の発展の為に使われていなくて、お役人の懐に入っていたり、貸したお金を返してくれない国も多いのです。また、年金を使って建てた福利厚生施設も赤字経営ばかりで、運用利益はちっとも上がっていません。それどころか、運用事業の失敗で6兆円以上の累積損失額が出ています。お金の使い方を見極める必要がありますね。

▼おバカ編集部
借金がたくさんあるってことですよね。
それって私たちの生活にも影響あるのですか?

▼浜田先生
もちろん、影響が出てくると思います。まず、社保庁を民営化するにあたって、その多額の借金を返さなければいけないわけですが、国民の税金を上げて返済資金を捻出しようという意見が出ているのですよ。

▼おバカ編集部
そんなぁ~!!それじゃ本末転倒じゃないですか!
国の対策のせいで、また税金が上がるなんてありえませんよ~!

▼浜田先生
返済資金だけじゃありませんよ。年金を支払っていない人は増え続けていて、年金の給付に当てるべき資金は足りていませんから、それも税金でまかなおうと考えているのが現状です。とにかく、民営化が上手くいって、運用利益がたくさん出ることを願うしかないかもしれませんね(苦笑)。

▼おバカ編集部
もし、上手くいかなかったら、お給料から厚生年金を天引きされている私たちが損するだけじゃないですかぁ~(涙)。
例えば、「外貨預金やプライベートバンキングを利用して、自分で資産運用するから年金はいりません!だから厚生年金は払いません!」なんてことは出来ないのですかね?

▼浜田先生
今は、株や外貨で資産運用する人が増えていますから、それもひとつのスタイルではありますが、現在は年金の支払いは国民の義務ですからね。ただ、年金は、たくさんの人が払えば払っただけ、将来自分たちがもらえる金額は保証されますし、長生きすればするほど得をする制度ですから、本来は、払っておいて損はないはずだったのですよ。

▼おバカ編集部
国民の義務・・・(汗)。
実は私、これまで数ヶ月支払ってない期間があるかもしれないのですが、それだと年金ってもらえないのですか?

▼浜田先生
大丈夫ですよ。途中、何らかの事情で支払えない期間があったとしても、
今は無期限に遡って支払えますから、後でまとめて支払うことが出来ます。トータルで25年間分、支払っていれば問題はないのですよ。

▼おバカ編集部
よかった!でも、そういう自分の支払いの状況って、年金手帳を見ただけでは分からないから、不便ですよね?

▼浜田先生
そうですね。今手元にある年金手帳は、情報が少なすぎて将来設計がしづらく不安ですよね。ただ、今後はそういった部分も改善されると思います。それに、安倍総理が計画している国民総背番号制は、年金や税金から逃れられない制度になるので、税務署は大賛成していますよ。良いか悪いかは、また議論になると思いますが。

これからは、外資もますます日本に踏みこんでくるでしょうし、いずれにしても、年金や資産運用に関しては、今後大きな変革が予想されるわけです。今の若い人たちに、自分の将来を考えてもらういいチャンスかもしれませんね。


取材 : 皆川夕美

Profile 浜田 和幸(はまだ かずゆき)浜田 和幸先生
1953年鳥取県生まれ。東京外語大学中国科卒業後、米ジョージ・ワシントン大学大学院政治学博士課程修了。戦略国際問題研究所主任研究員等を経て帰国。現在、国際未来科学研究所代表。また国連大学アメリカ評議会ミレニアム未来研究委員、21世紀の成長企業を探る研究会座長などを歴任。
浜田先生へ質問!
あなたが疑問に思っていることをおバカ編集部が浜田先生に取材します。
※ご投稿頂いたご質問は、編集部で検討し取材させて頂きます。
知っツモ WORD
ODA
政府開発援助の略。先進国が、発展途上国に対して行う援助や出資のこと。日本は戦後1946年から5年間援助を受け、東海道新幹線や東名高速などを完成させた。その後、1954年にODA拠出側となる。
日本年金機構
社会保険庁を解体し、非公務員型の新法人が2010年に発足することが決定した。<社保庁の民営化>
国民総背番号制
全国民に対し、住民票やあらゆる個人情報を重複しないひとつの番号で統一管理する政策。ハッキングなどによる個人情報の流出などが懸念されている。
これまで学んだこと
[日本経済&世界情勢を学ぶⅡ]
第35回 「メキシコ湾原油流出事故
【めきしこわんげんゆりゅうしゅつじこ】」
第34回 「2010年 参議院選挙【2010ねん さんぎいんせんきょ】」
第33回 「ギリシャ経済危機【ぎりしゃけいざいきき】」 第32回 「新党【しんとう】」
第31回 「高速道路無料化【こうそくどうろむりょうか】」 第30回 「外国人参政権【がいこくじんさんせいけん】」
第29回 「中国経済【ちゅうごくけいざい】」 第28回 「デフレⅡ【でふれ・Ⅱ】」
第27回 「日航再建問題【にっこうさいけんもんだい】」 第26回 「普天間基地移設問題【ふてんまきちいせつもんだい】」
第25回 「国債【こくさい】」 第24回 「政権交代【せいけんこうたい】」
第23回 「衆議院議員総選挙【しゅうぎいんぎいんそうせんきょ】」 第22回 「東京都議会議員選挙【とうきょうとぎかいぎいんせんきょ】」
第21回 「鳩山由紀夫【はとやまゆきお】」 第20回 「2016年夏季五輪招致【2016ねんかきごりんしょうち】」
第19回 「政治献金【せいじけんきん】」 第18回 「国家公務員制度改革【こっかこうむいんせいどかいかく】」
第17回 「ガザ地区【がざちく】」 第16回 「景気【けいき】」
第15回 「バラク・オバマ新大統領【ばらく・おばましんだいとうりょう】」 第14回 「金融危機【きんゆうきき】」
第13回 「福田康夫【ふくだやすお】」 第12回 「原油高騰【げんゆこうとう】」
第11回 「北海道洞爺湖サミット【ほっかいどうとうやこさみっと】」 第10回 「チベット問題【ちべっともんだい】」
第9回 「暫定税率【ざんていぜいりつ】」 第8回 「アメリカ大統領選挙【あめりかだいとうりょうせんきょ】」
第7回 「山田洋行【ヤマダヨウコウ】」 第6回 「小沢一郎【オザワイチロウ】」
第5回 「裁判員制度【サイバンインセイド】」 第4回 「内閣総理大臣 【ナイカクソウリダイジン】」
第3回 「FX【エフエックス】」 第2回 「日本年金機構 【ニホンネンキンキコウ】」
第1回 「北京オリンピック 【ペキンオリンピック】」


[日本経済&世界情勢を学ぶⅠ]
第22回 「10年後の日本」 第21回 「増税」
第20回 「企業買収」 第19回 「内閣改造」
第18回 「郵政民営化」 第17回 「アメリカ経済 2」
第16回 「アメリカ経済」 第15回 「上場」
第14回 「新貨幣」 第13回 「海外支援」
第12回 「1円企業」 第11回 「高速道路」
第10回 「株式」 第9回 「税金」
第8回 「りそな銀行」 第7回 「通貨」
第6回 「国連」 第5回 「デフレ」
第4回 「有事法案」 第3回 「年金」
第2回 「竹中 平蔵」 第1回 「ペイオフ」
この記事をブログ・SNSにクチコミする
http://www.fe-mail.co.jp/lifestyle/obaka2/70719.cfm



Members

ログイン

ようこそ
ゲストさん




菅さんと小沢さん、あなたが首相になってほしいのは?

このページを友達に教える