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ひとりの時間に、
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ヒト・モノ・コトを紹介します。
13.MAR.2010
祝1300年!
いざ、奈良まで

大人になってわかる奈良の魅力

2010年は、平城遷都1300年。「なんと(710年)見事な平城京」…言われてみれば確かにそうです。歴史が苦手な人でもこのフレーズは覚えているのではないでしょうか!? 

世の中に出るやいなや賛否両論、でもおかげで一躍有名になった「せんとくん」もそもそも遷都1300年を記念したキャラクターなのです。気づけば雑誌でも奈良特集がさかん……これは行きどきかも!と、春近い奈良まで行ってきました。

新幹線で関西入りする場合は、京都から近鉄に乗り換えるのがポピュラー。ちょっと時間のかかるイメージかもしれませんが、京都と大阪どちらからもアクセスがスムーズ、最近は神戸への直通電車もできたので、遠方からの方は関西のどこか+奈良プランがおすすめかもしれません。修学旅行以来という方はぜひ。大人になって訪れる奈良はきっと印象が違って見えるはず、私自身がそうでした。

まずハッとするのが、京都との違い。同じ古都でも景色が全く違います。京都は神社仏閣がこまごまあって、建物が密集し、その小さな空間の中にミニマムな美しさを追求している感じがします。それに比べると奈良はとにかくスケールが大きい。大きいのは、みなさんご存知の大仏だけにあらず、東大寺、興福寺、春日大社、奈良公園……どこもゆったりと広く、その景色にどこか大陸的な雄大さを感じます。シルクロードを渡ってきた文化、遠い昔のことなのに、奈良にいるとその恩恵が、今を生きる自分にも伝わってくる気がする。このスケール感は年を重ねて旅するからこそ強く感じられるものかもしれません。

奈良時間に身をゆだねて

野生の鹿があちこちうろうろしている……そんなところにも奈良の人たちの懐の大きさを感じます。町家を改装した素敵なお店もたくさんあるのですが、こだわりのあるおもしろい店主が多いのも奈良の魅力。みんなゆっくりしていて至極マイペース。あるお店で、「奈良時間」と表現されていましたが本当にそう、奈良には「奈良時間」が流れているように思います。

なにしろ奈良はスケールが大きいですから、境内がやたら大きいとか、行きたい場所までだいぶんかかったとか……予想以上に時間がかかることが奈良では多々あります。しかし、そこは「奈良時間」。焦ってガツガツまわるよりも、ゆっくりじっくり。気になるところにしぼって楽しみ、カフェでのんびり足を休めて、気づけば日が落ちて真っ暗、これくらいのペースがちょうどいい。

真っ暗なんて、都会にいると感じないですけど、ならまちあたりにいると暮れていく感じがすごくよくわかって、それがなんとも心地よかったりするのです。真っ当に時間が流れている、そんな感じ、ああ一日楽しかったなっていう気持ちになれる。奈良まで来てよかったなって、日の暮れた帰り道にいつもそう思います。

東大寺のお水取りはじめ、受け継がれている行事もあれこれ。桜の季節も美しく、1300年をきっかけにぜひ奈良で奈良時間を過ごしてみてください。

text & photo 宮下亜紀

東大寺の門前には鹿がいっぱい。鹿せんべいも売っていますのでチャレンジャーはぜひ、たちまち包囲されますよ!
奈良を訪ねた理由のひとつが、東大寺の修二会。お水取りでした。燃えさかる松明に思わず歓声、次回は火の粉を浴びるべく二月堂の真下で観たいです!
お水取りはたくさんの人出、平城遷都1300年ということで奈良在住の友だち曰く、いつもより多いそうです。春には正倉院展もあるので行事を目指して旅するのも一興!
profile
Aki Miyashita
出版社に勤務し、女性誌や情報誌を編集のち、フリーのエディター&ライターに。 おいしいもの、旅行、雑貨、アート…毎日を楽しくするものなら、なんでも興味あり! 『一日舎』というユニットも組み、本作りやイベントを通して“豊かな暮らし”を提案すべく、活動中。
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