どこまでも歩きたくなる靴
春はお買いもの欲がむくむく高まります。お店をめぐって一目惚れする瞬間が幸せ、たとえ散財しようとも春のお買いものは特別に楽しい。欲しいものは尽きないけれど、この春のお買いものリストにおすすめしたいプラスワンがあります。新しい靴、それも歩きやすくてかわいいスニーカー系。
気分を換えてくれるのはもちろん、ライフスタイルにもうれしい変化をもたらしてくれます。かくいう私がそう。この春、スニーカーを新しくしてから、歩くのが楽しい、お出かけが楽しい。どこまでもとことこと歩いていけそうな気分です。
いつもは自転車ですーっと通り過ぎる道も歩いてみると目に止まるものが違う、景色が違う。一駅、二駅分、楽々に歩けて体にも良く、心もすっきり。靴一足で世界が広がった気がします。
ここのところアウトドアブームで、山登りやランニングを始める人たちがまわりで急増中。エキスパートとお話しする機会も多くなってつくづく思うのは、ウォーキングでも、ランニングでも、トレッキングでも、アウトドアライフの始まりは「靴」からということ。
ということはつまり、靴さえあれば入門できるということなのです。目的に合わせて、それぞれに性能をつきつめた専門の靴は疲れず快適で、足腰もしっかり守ってくれる。いざ、始めてみるとますます靴の大事さを実感します。
大自然の中へトレッキングシューズで
さてこのあいだ、屋久島でトレッキング取材に挑戦してきました。縄文杉会いたさに歩くこと10時間、このときも靴が大いに頑張ってくれました。履いて行ったのは富士山登頂でもお世話になったトレッキングシューズ。現地でレンタルもできるけれど、やはり富士山で苦楽を共にしたシューズを履いてトライしたくて。ものすごくかさばるので荷物におさまらず、飛行機に履いて乗るはめとなりましたが、それでも愛用のものを持っていってよかった。沢を渡るときもすべることなく、岩にへばりついて登って、へなちょこな私ですがなんとか無事にゴールできました。
靴はちょっとお守りのようなところがあります。いわば相棒。冒険を共にしてくれる、シャーロック・ホームズの相方、ワトソン君のような!?サポート力の持ち主といいましょうか。ふだんはデザイン重視で、つい無理して履いている靴が多々あるだけに、「歩くこと」をちゃんと考えた靴が一足あるって、とても心強く感じます。
歩くことはシンプルで、いつでも始められる楽しみ。お出かけしたくなる春こそ、歩きやすい靴を手に入れるべきとき。きっとお気に入りの靴が、新しい世界へ連れ出してくれますよ!
text & photo 宮下亜紀