保存食作りのシーズンです
今年も保存食を仕込む楽しいシーズンがやってきました。店先には、青々とした梅、らっきょ、新生姜、実山椒……さて、どれから漬けようか!?とワクワクします。
きれいに洗って、下処理して、お酒や塩、お酢なんかに漬ける。手塩にかけている感じがする、このプロセスも楽しくて、でき上がりの喜びはさらに大きい。この時期だけのお楽しみ、休日におすすめの手仕事です。
かくいう私、実は大人になるまで生姜やミョウガ、山椒といった香りの強い食べ物が大の苦手でした……。今では台所に生姜を切らすことなく、ミョウガも自ら好んで料理に使っていて、あんなに嫌がっていたのに信じられない変化です。山椒に至っては克服がなかなか難しく、まずは粉山椒、その後、木の芽が解禁となって、最近になってようやく実山椒を恐れなくなりました。「なんで山椒入れてジャコ炊くのよ?」と不満げだったワタシはもういません、このあいだは山椒の木を母親にプレゼント、山椒と母への和解のしるしです。
こういった個性の強いものって最初は舌が慣れなくて反発してしまうけど、食べていくうちにフシギとトリコになっていくもので。無性に食べたい、あれがないと物足りない…それくらいに強く欲してしまう、魅力的な食べ物。保存食として常備しておけばとても頼りになります。
甘酢漬けは夏の食卓にぴったり
というわけで、いつのまにか好きになっていたミョウガが、いつでもおいしく食べられるように、甘酢漬けにしてみました。甘酢漬け自体、苦手だったのに自分から作るなんて嘘みたいですけど。甘酸っぱくシャキシャキとして、食欲をそそる、夏の食卓にぴったりの箸休め。とてもカンタンに作れて、日持ちする、おすすめの一品です。
甘酢のレシピは家庭によって分量の比率はそれぞれのようで、それがまた楽しい。酢、砂糖、水、それにお好みで、塩、醤油、鷹の爪なんかを使う人もあるよう。いずれにせよ、今台所にあるものでできるのがうれしい。
手順はカンタン、さっとミョウガをゆでて水を切って漬けるだけ、甘酢は煮立てておいても、そのままでも。大きめのみょうがだったので、早く浸かるように縦半分に切ってやりましたが、まるままでも、その方が日持ちします。
甘酢漬けは、旬の新生姜、らっきょ、それからキュウリや大根、セロリなどでもおいしくできるので、とても重宝。時間もかからずでき上がり、さっぱりさわやかな口直しとして、お酒のお供にもいい感じ。手間がかからずすぐ食べられる甘酢漬けではずみをつけて、今シーズンもたくさん保存食を仕込みましょう!
text & photo 宮下亜紀