本格スパが温泉宿にある日本にしかない幸せ
温泉宿が再生してリニューアルオープンという話題と、あの「スパボタニカ」が日本初上陸というニュースが同時に舞い込んできました。なんということでしょう。今度の休暇は温泉宿でのんびりしようか、それとも海外リゾートのスパでじっくり自分磨きをしようかと悩んだりするものですが、それが1カ所で叶う宿ができちゃいました。かねてより体験したいと思っていたシンガポールの人気スパ「スパボタニカ」を楽しみに、大好きな温泉地「遠刈田温泉」へと出発です。
共同浴場や温泉神社、レストランやおみやげ店などが楽しい遠刈田温泉のメインストリートを抜けて川を渡ると「竹泉荘」の入り口が見えてきます。ロビーは日本なのかアジアンリゾートなのかという雰囲気、そうなんです。このお宿はバンコクやシンガポールにリゾートホテルを所有するミンリーコーポレーションが、アジアに展開するスパリゾートのひとつとして新たなスタートを切ったので、温泉宿というよりもリゾートホテルの日本版、海外ゲストが“日本情緒”を感じる演出が随所に感じられて、なんだかワクワクします。
お部屋はスタンダードから超VIP級まで多彩、今回は、露天風呂の温泉がバルコニーにある「デラックスガーデンルーム」に泊りました。お部屋には和室とフローリングのリビング、ダブルベッドの寝室、温泉の露天風呂の他に檜浴槽のバスルーム、広々空間に温泉の水音が響いています。温泉は男女別の大浴場と貸切風呂もあり、女性用の露天風呂は森にせり出したデッキに湯船が3つ。新緑の間からきらきらと木洩れ日が差し込み、山の風が心地よい空間です。
さて、なんといってもここでのお楽しみは話題の「スパボタニカ」。温泉で体を温めて準備万端、スパへと向かいました。スパボタニカの特徴は多様なコースとそれぞれ異なる施術の組み合わせ。しかも岩盤浴ルームや炭のミストサウナ浴室など施設も本格的。どれもユニークで迷ったけれど、シンガポールで一番人気という「ウォームチベッタンオイル&クレイマッサージ」を受けることに。この時わたしは、新しい著書を書きあげて、体も精神力も脳みそもすっかり使い果たして“へとへと”の状態、良質なエネルギーをしっかりとチャージしたい気分だったのです。
温泉とスパトリートメントの関係は、放電と充電。温泉で心身と肌を解放していらないものをお湯に流したら、即、いい栄養をチャージ。温泉地で受けるスパはそれができるところが魅力。今回セレクトしたチベッタンオイルには“滋養強壮”にいい朝鮮人参とロータス(蓮)のエキスがたっぷり、まさに肌と体の栄養ドリンクのようなコース、これぞ今のわたしに必要な時間でした。
温かいオイルはとろけるように心地よく夢のような90分のマッサージ。足先から指先まで驚愕のしっとりぴかぴか。顔はマッサージしていないのに、しっかりと全身に栄養補給したせいか、顔までつやつやに生き返りました。ぐっすり眠ってさわやかに目覚めた朝、ベッドから10歩進めばベランダにマイ温泉。チェックアウトは12時で遅めの朝ごはんをゆっくりといただいてもまだ、のんびり。しっかり元気を再生したお肌は数日たってもツヤピカが持続したのでした。
クラランス、エスティ・ローダーグループなど、外資系化粧品会社や海外ブランドのマーケティング・広報・宣伝に携わり、15年以上の経験を持つ。OL生活のかたわら「温泉ソムリエ」「温泉入浴指導員」(厚生労働省認定)を取得し温泉を研究。その後、温泉とともに生きる決意をして独立。長年にわたる美容と旅の経験を生かし「温泉ビューティ研究家」として活動。現在は、雑誌、テレビ、ラジオ、インターネットなど数多くのメディアで活躍中。ドイツにて日本人初の「気候療法士」の研修課程を修了。著書「温泉ビューティ」「だから行きたくなる温泉セラピーの宿」、「癒されてきれいになるおひとりさま温泉」につづき、2010年5月に「地球のチカラをチャージ!海温泉 山温泉 花温泉」(マガジンハウス)が発売。