暮らすように過ごす、自分メンテナンスの温泉旅
「星のや 軽井沢」はリゾートホテルとも温泉旅館とも違う。そんな独特な雰囲気にすっかりはまり、リピーターになる人も多いのだそうです。宿泊棟はすべて一戸建てスタイルで、谷の集落と呼ばれています。そんなあこがれの温泉リゾートへ、自分メンテナンスの旅にでかけました。
星のやはまさに“村”の住人になった感覚で暮らせる場所でした。いつも快適に管理されている別荘を持ったという感じでしょうか。温泉は別棟になっていて、宿泊者専用の温泉と、集落の外にあるトンボの湯。いずれも集落の中をぶらぶらと散歩していきます。集落の住民の証“村民ウエア”に着替えて、いざ、出発。まさに、村の共同湯に行くという感じです。
宿泊者専用の温泉は、源泉かけ流しの瞑想温泉。まず最初の空間が「光の湯」、昼間は外光がすりガラスから入ってきて、ドラマティック。奥には真っ暗な「闇の湯」があり、瞑想空間に温泉ミストがたちこめています。泉質はナトリウム―炭酸水素・塩化物泉、弱アルカリ性のお肌スベスベ系美肌温泉です。少し黄味がかった温泉はとろんとまろやかな肌ざわり。
夕食は、メイン棟の日本料理 嘉助へ。棚田のような水の風景をながめながら本格懐石をいただきました。夕食の後も、もう一度温泉へ。瞑想温泉は夜になると、ぐっと幻想的に。大きなすりガラスは行灯のようにライトアップされて、異次元空間?!ここでひとり、瞑想していると、宇宙の音まで聞こえてきそうです・・・。
このお宿に来たら、スパも大きなお楽しみのひとつ。和のコンセプトのオイルトリートメントも素敵でしたが、体の本格的なメンテナンスを目指すなら、鍼灸師の先生による指圧のコースもおすすめ。体のどこが不調なのかを見極めながら整えてくれる施術は、まさにゴッドハンドでした。
軽井沢の朝・・・。小道をてくてくお散歩です。
向かった先は、朝一番のトンボの湯。トンボの湯ももちろん源泉かけ流し。毎日完全にお湯を抜いて夜の間にお掃除をして全部新しいお湯に換えています。その朝の一番風呂の時間、9時から10時までは、なんと、宿泊者専用なんです。なんだか、ちょっと得した気分、解放感のある大きな内湯。木の感触が心地よく、ほっと和める安心感があります。湯船は深めでゆったり、温かい湯にとっぷりとつかれば、体のすみずみまで目覚めていくのがわかります。ゆっくりとストレッチしながらスベスベのお湯を楽しみました。露天風呂は岩風呂。ぬるめでのんびり緑を眺めながら入れます。木々の間から朝の光がこぼれて、湯面がきらきらと光っていました。森の音を聞きながら、気持ちい~い、朝の温泉でした。
クラランス、エスティ・ローダーグループなど、外資系化粧品会社や海外ブランドのマーケティング・広報・宣伝に携わり、15年以上の経験を持つ。OL生活のかたわら「温泉ソムリエ」「温泉入浴指導員」(厚生労働省認定)を取得し温泉を研究。その後、温泉とともに生きる決意をして独立。長年にわたる美容と旅の経験を生かし「温泉ビューティ研究家」として活動。現在は、雑誌、テレビ、ラジオ、インターネットなど数多くのメディアで活躍中。ドイツにて日本人初の「気候療法士」の研修課程を修了。著書「温泉ビューティ」、「だから行きたくなる 温泉セラピーの宿」(集英社)につづき、2009年10月に「癒されてきれいになる おひとりさま温泉」(朝日新聞出版)が発売。