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石畳の路、昔ながらのお肉屋さん、毘沙門天…。花街の名残があり、高級料亭も軒を連ねる街・神楽坂。坂道が多く、迷ってしまいそうな路地裏がたくさんあるこの町は、パリの街角の風景に似ていることから、フランス人がたくさん住んでいることでも有名。和の情緒とフランスの文化が融合した独特な香りを持つ神楽坂には、何度通っても飽きない魅力があります。そんな神楽坂で、路地裏をぶらぶらお散歩していて発見したのが、「昼行灯ろびん、赤提灯ろびん」。築40年以上の2階建の住宅をほぼそのままの造りでお店にしているこちらは、扉を開けると「ただいま~」と言ってしまいそうな雰囲気。玄関で靴をぬぎ、2階へあがると、まるで日本映画に登場しそうなおばあちゃんの家のような空間が広がります。畳の和室に、オーナーが古道具屋さんで買い付けてきたちゃぶ台に座布団、天井には裸電球があり、ただいるだけでほっと和みます。
こちらは、昼間は番茶カフェとして営業。夜はお酒がメインとなるため、そのつながりで昼からしょっぱいものをいただけるカフェを作りたかったのだとか。気取らずに、塩辛いものと合う飲み物と言えば、昔から庶民に親しまれてきたお番茶がいちばん。そう考えたオーナーの一丸さんが、全国のいろいろな茶葉を飲み比べ、特徴のある9種のお番茶をセレクト。スモーキーな香りの京都炒り番茶や、ハーブティーのような爽やかな香りの発酵茶・徳島の阿波番茶、海苔のような風味の愛媛の石鎚番茶など、どれも味も香りもはっきりと違うのが印象的。
お番茶はすべて1000円で、お茶受けセット付き。このお茶受けセットを一緒に楽しめば、お番茶を飲む楽しさが倍増! お雛様の道具のようなかわいらしい小さな器で出されるお茶受けセットには、一丸さん手作りのお漬物やこんぶ玉、練り梅など5~6種類が入っています。まずは、お漬物をボリボリ食べて、お茶をズズーっと。次は昆布を食べてお茶をすすります。焼き米を湯呑に入れて、塩をほんの少し。香ばしさと塩気のきいたお番茶は、添えられた黒糖菓子との相性抜群。練り梅はなめても、お番茶に入れてもOK。そんな説明書きを、ふむふむと読みながらお番茶をいただいていると、ひとりでも楽しく時間が流れていきます。ランチは、野菜たっぷりの団子汁とお惣菜のセット750円~。日替わりのお惣菜は、こんにゃくのピリ煮や里芋の鶏味噌和えなど、まさにおふくろの味。ヘルシーでやさしいお料理を座布団に座っていただいていると、親戚のうちに遊びに来ている気分に。
私はまだ訪れたことがないけれど、夜になると1階のカウンター席もオープンし、焼酎や日本酒、カクテルと、お酒に合うおつまみが並ぶダイニングに変わるそう。心地よいジャズも流れているし、きっと素敵な空間に違いないはず! 女性ひとりのお客さんも多いと聞いたので、今度神楽坂さんぽの最後に行ってみようかな。神楽坂の町並みと寄り添って育ってきた、こんな情緒溢れる空間でほっこり和めば、散策の疲れもすっかり取れて、心から元気が湧いてきそう。
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| 日本大学芸術学部文芸学科卒業。編集プロダクションで修行した後、フリーに。現在は、情報誌やフード誌を中心にお仕事中。取材した飲食店は800軒以上。日々の日課は友達の恋愛トークを聞き、将来の妄想に走ること。趣味はジャズピアノ、演劇鑑賞。猫1匹と横浜ライフを満喫中! |
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