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強烈なインパクトを放つ絵画で有名な画家・レンピッカ。彼女の展覧会が2010年5月9日まで、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれています。東京では山の数ほど展覧会があちこちで開催されているけれど、私が今、女性にいちばんオススメなのがこの展覧会。というのも、レンピッカという画家自体の生き様が格好良く、同じ女性としてきっと心打たれるはずだから。 アールデコの時代を代表するレンピッカは、18歳の最初の結婚をしたのち、働かない夫を尻目に、画家として身を立てることを決心。20代でパリの社交界デビューを果たします。そのときに名刺代わりとして使ったのが、ハリウッド女優さながらの自分の肖像写真。どんな美人でもなかなか、自分がバッチリとポーズを決めて撮られた写真を人に渡すことなんてできることじゃない。そのエピソードだけでも、すごい人だな~と感心してしまいました。「セルフプロデュースの女王」と呼ばれるのも納得です。私生活では、スポーツカーを颯爽と乗りこなし、モデルたちとの数々のスキャンダルで浮名を流し、恋の相手には女性もいたそう。そんな本能の赴くままに生きた生き方そのものが、彼女の表現の場だと思わざるを得ません。そして、当時、圧倒的な存在感を放っていたであろう彼女の存在感が、彼女の描く作品から鮮烈に伝わってきます。
女性の持つ鋭いまなざし、金属的な光沢を放つ官能的な肉体。彼女の描く女性は、美しくて、華があるのが特徴。その背景には、少なからず彼女のいた時代も影響されているはず。レンピッカが20代を過ごした1920年代は、黄金の20年代と言われる時代。アメリカやヨーロッパでは、ジャズ・ミュージックが花開き、洗濯機、自動車やラジオなどが登場。華やかで、価値観の変動が激しかった時代でした。彼女の絵には、そんな時代の空気も閉じ込められている気がします。ちなみに、同時期で活躍した人と言えば、ココ・シャネルや当時センセーショナルを巻き起こしたと言われるジャズ歌手兼ダンサーのジョセフィンヌ・ベーカーなど。この時代を生き抜いた女性にはカッコイイ女性が多いのかもしれません。
今回の展覧会では、そんなレンピッカの作品が約80点展示されているそう。日本初公開作品約30点含む油彩画の傑作約60点と、素描約20点。レンピッカの作品は、人々を魅了する力があるだけに、ハリウッドの著名人をはじめとする個人コレクターや画廊、美術館など、世界中に点在しているため、一度にこれだけのまとまった点数を見られるのは異例。初期から絶頂期、晩年にいたるまでの絵画、レンピッカが表紙を描いたドイツのファッション誌などを、レンピッカの人生を追うように彼女の画業を見られる今回の展覧会は、やはり見ておきたいものです。レンピッカの描く官能と向き合えば、きっと女性でいることの喜びを実感できるはず。
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| 日本大学芸術学部文芸学科卒業。編集プロダクションで修行した後、フリーに。現在は、情報誌やフード誌を中心にお仕事中。取材した飲食店は800軒以上。日々の日課は友達の恋愛トークを聞き、将来の妄想に走ること。趣味はジャズピアノ、演劇鑑賞。猫1匹と横浜ライフを満喫中! |
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