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日々刻々と変化する東京。ニューオープンの素敵なお店に出合えたり、話題のイベントに遭遇したり…。東京には、ここでしか体験できないワクワクや、女心をくすぐるスポットがいっぱい!そんな刺激的な街・東京の魅力を、ライター高橋瑞穂が皆さんにお届けします。流行に敏感なライターの好奇心をかき立てた、ショップやイベントなどをご紹介!
東京下町、根津の老舗お豆富屋さんで舌鼓
Vol.25
22.SEP.2008
11時~16時までオーダーできる「笹乃雪」の朝顔セット2600円の一部。食後にデザートも付くのが嬉しい!
正岡子規の句が彫られた石碑が目印の「笹乃雪」。店先には井戸水が湧き出ているのが清々しい。
「いろはに木工所」には、椅子やテーブルなど木の温もりにあふれた商品が並んでいる。
「nakamura」の靴はほとんどがオーダーしてから半年待ち。履き心地の良さはお店で体験して。

 最近は取材で地方の神社巡りをしている私。自然の中にひっそりと佇む神社へ訪れると、心が浄化された気分になりますよね。そんな毎日を送っているため、心がすっかり日本の奥ゆかしい色に染まっていた矢先、大好きなお友だちから下町散策のお誘いが。谷中方面へ一緒に行きましょう、とのこと。もちろんすぐにOKの返事をしました! 根津、千駄木、通称谷根千(やねせん)は、私がホッとしたいときに訪れるエリア。もともとは職人さんの街だっただけあり、歩いていると靴屋さん、カバン屋さん、革小物のお店など、職人さんが常駐しているお店に出合うことができます。それに、東京芸術大学や上野の美術館などからも近いことから、小さなギャラリーが点在。そういうお店を一軒一軒歩いて周るのが、私の下町散策の最高の楽しみなのです。

 その日は、お友だちが私がまだ行ったことのないお店へ案内してくれました。訪れたのは、谷中の隣町、根岸にあるお豆富料理店「笹乃雪」。ワクワクしながら到着すると、目の前に現れたのは茶屋風の日本家屋。外観だけでも十分歴史を感じさせるお店です。それもそのはず、何と創業315年。初代店主が絹ごし豆腐を発明したといういわれがあるほど歴史深いこちらは、正岡子規や夏目漱石が訪れたこともあるそうです。広い玄関を抜け、滝が流れる景色を見ながら食事ができる畳のお部屋へ。いただけるメニューはもちろんお豆富料理ばかり。澄んだ井戸水とにがりを使い、昔ながらの製法で作るお豆富は、どれも甘みがあって大豆の味が濃いのが特徴。湯豆腐やゴマ豆富など、お豆富とひと言言ってもいろいろな種類をいただけるので、一品一品出てくるのが本当に楽しい! 特に温かいあんの中に絹ごし豆腐が入った、あんかけ豆富はなめらかな口あたりと甘しょっぱい味付けが絶妙で美味しかったです。

 ゆ~ったりお昼のコースをいただいていたら、気付けばもう夕方。本当は日本を代表する彫刻家、朝倉彫塑の美術館「朝倉彫塑館」へ行きたかったのですが、16時30分には閉館とのこと。泣く泣く諦め、暗くなる前に谷中をお散歩することに。夕暮れ時の谷中は、商店街が賑わい、まさに3丁目の夕日のような雰囲気でのんびり歩いているだけで心が癒されます。前に自分の足にぴったりのサンダルを作ってもらったことのある靴屋さん「nakamura」さんへご挨拶がてら立ち寄り、その下の階にある木工品専門店「いろはに木工所」へ。どちらも職人さんがオーダーメイドで自分好みの商品を作ってくれるお店です。こういうお店で作った商品は、職人さんと直接お話ししながらオーダーできるから、本当に自分好みのものが手に入るし、第一職人さんの気持ちが伝わりそうなのがいいですよね。 

 やっぱり、下町は人情味溢れる町。老舗の料理をいただき、お店の人との会話を楽しみ、すっかり心が癒されました。東京にもまだまだ心が落ち着くスポットがいっぱいありそうです。

DATA

笹乃雪

http://www.sasanoyuki.com

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フリーライター 高橋瑞穂
日本大学芸術学部文芸学科卒業。編集プロダクションで修行した後、フリーに。現在は、情報誌やフード誌を中心にお仕事中。取材した飲食店は800軒以上。日々の日課は友達の恋愛トークを聞き、将来の妄想に走ること。趣味はジャズピアノ、演劇鑑賞。猫1匹と横浜ライフを満喫中!

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