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日々刻々と変化する東京。ニューオープンの素敵なお店に出合えたり、話題のイベントに遭遇したり…。東京には、ここでしか体験できないワクワクや、女心をくすぐるスポットがいっぱい!そんな刺激的な街・東京の魅力を、ライター高橋瑞穂が皆さんにお届けします。流行に敏感なライターの好奇心をかき立てた、ショップやイベントなどをご紹介!
別荘を訪れた気分に浸れる特別な珈琲店
Vol.38
22.DEC.2008
濃厚なレアチーズケーキとほろ苦いマンデリン。ストレート珈琲は全7種類。
天井が高く、広々とした雰囲気の店内。木に囲まれた空間はいるだけで和む。
ゼリーは毎回サービス。この日いただいたのは、爽やかなキウイゼリー。
本棚には、絵本やお店に届いたハガキのスクラップが。自由に閲覧可能。
いつもテーブルの上には、センスよく活けられた豪華な生花が飾れている。

 年賀状で恩師を思い出したり、同窓会の案内があったり、何かと昔を振り返ることの多い師走のこの時期。ふと、大学時代過ごした江古田の町がなつかしくなり、4、5年ぶりにお友達と行ってみることに。江古田は、池袋から西武池袋線で4駅。マンガ好きな人なら、瀧波ユカリさん作の「臨死!!江古田ちゃん」でもお馴染みの庶民的な町。江古田銀座などの商店街があり、スーパーを始め、銭湯や昔ながらの飲食店も残っています。私の通った日芸と武蔵野音大が近くにあることから、学生がおなかいっぱいになれる安くて美味しい食堂もいっぱい。例えば、料理コース1000円~の台湾料理屋さんがあると聞けば、この町の庶民的な感じが伝わるでしょうか。

 とにかく思い出の詰まったお店がたくさん並ぶ江古田ですが、特に私が好きでよく通ったのが、「ぶな」という喫茶店。壁、床、天井、テーブルの全てが温もりあふれる木の造りで、店内に一歩入ると東京にあるとは思えない静寂と居心地の良い空間が流れていています。笑顔が素敵なご夫婦がお二人で営んでいるこのお店は約15年前にオープンしたそう。特別でゆったりした時間を感じるのは、そのシステムにもあるのかもしれません。カウンターの向かいの壁には、一面にカップが並んでいて、自分で選んだカップで珈琲を入れてくれます。「どんなカップで飲もうかな」と考えるのも、楽しいひととき。そして、飲み終わるころには、必ずサービスで手作りのゼリーを出してくれるんです。この日は、コーヒーゼリー、キウイゼリー、フルーツのお酒の3種類から好きなものを選べました。そろそろ帰ろうかな、なんて思っているころにいつもこのゼリーが出てくる。そうすると、「あともうちょっといよう」と、ついつい長居してしまうんです。

 本棚には、絵本や小説、美術書などが並んでいて、自由に手にとって見ることができます。喫茶店宛に届いたお手紙や店内を使って作品展を行ったときの写真などのスクラップも置いてあります。私が学生時代に行っていたころには、木のテーブルで、脚本を書いている学生や、買い物が帰りにちょっと休憩に訪れた主婦など、1人のお客が自分だけの時間を過ごしている光景をよく目にしました。誰もが、周りに気兼ねなく過ごせる雰囲気があるからこそ、今でもわざわざ訪れたくなる最高の場所です。ここは、そう、ちょうど行くだけでリフレッシュできる別荘のような場所。読書に没頭したいとき、ただただぼーっとしたいとき、そんな1人の時間を楽しみたいときには、ぜひこちらへ訪れてみてください。

DATA

珈琲店ぶな

住所:東京都練馬区栄町36-1B1F
電話:03-5999-2961
アクセス: 西武池袋線江古田駅北口より徒歩4分

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フリーライター 高橋瑞穂
日本大学芸術学部文芸学科卒業。編集プロダクションで修行した後、フリーに。現在は、情報誌やフード誌を中心にお仕事中。取材した飲食店は800軒以上。日々の日課は友達の恋愛トークを聞き、将来の妄想に走ること。趣味はジャズピアノ、演劇鑑賞。猫1匹と横浜ライフを満喫中!

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