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年賀状で恩師を思い出したり、同窓会の案内があったり、何かと昔を振り返ることの多い師走のこの時期。ふと、大学時代過ごした江古田の町がなつかしくなり、4、5年ぶりにお友達と行ってみることに。江古田は、池袋から西武池袋線で4駅。マンガ好きな人なら、瀧波ユカリさん作の「臨死!!江古田ちゃん」でもお馴染みの庶民的な町。江古田銀座などの商店街があり、スーパーを始め、銭湯や昔ながらの飲食店も残っています。私の通った日芸と武蔵野音大が近くにあることから、学生がおなかいっぱいになれる安くて美味しい食堂もいっぱい。例えば、料理コース1000円~の台湾料理屋さんがあると聞けば、この町の庶民的な感じが伝わるでしょうか。
とにかく思い出の詰まったお店がたくさん並ぶ江古田ですが、特に私が好きでよく通ったのが、「ぶな」という喫茶店。壁、床、天井、テーブルの全てが温もりあふれる木の造りで、店内に一歩入ると東京にあるとは思えない静寂と居心地の良い空間が流れていています。笑顔が素敵なご夫婦がお二人で営んでいるこのお店は約15年前にオープンしたそう。特別でゆったりした時間を感じるのは、そのシステムにもあるのかもしれません。カウンターの向かいの壁には、一面にカップが並んでいて、自分で選んだカップで珈琲を入れてくれます。「どんなカップで飲もうかな」と考えるのも、楽しいひととき。そして、飲み終わるころには、必ずサービスで手作りのゼリーを出してくれるんです。この日は、コーヒーゼリー、キウイゼリー、フルーツのお酒の3種類から好きなものを選べました。そろそろ帰ろうかな、なんて思っているころにいつもこのゼリーが出てくる。そうすると、「あともうちょっといよう」と、ついつい長居してしまうんです。
本棚には、絵本や小説、美術書などが並んでいて、自由に手にとって見ることができます。喫茶店宛に届いたお手紙や店内を使って作品展を行ったときの写真などのスクラップも置いてあります。私が学生時代に行っていたころには、木のテーブルで、脚本を書いている学生や、買い物が帰りにちょっと休憩に訪れた主婦など、1人のお客が自分だけの時間を過ごしている光景をよく目にしました。誰もが、周りに気兼ねなく過ごせる雰囲気があるからこそ、今でもわざわざ訪れたくなる最高の場所です。ここは、そう、ちょうど行くだけでリフレッシュできる別荘のような場所。読書に没頭したいとき、ただただぼーっとしたいとき、そんな1人の時間を楽しみたいときには、ぜひこちらへ訪れてみてください。
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珈琲店ぶな
住所:東京都練馬区栄町36-1B1F 電話:03-5999-2961 アクセス: 西武池袋線江古田駅北口より徒歩4分 |
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| 日本大学芸術学部文芸学科卒業。編集プロダクションで修行した後、フリーに。現在は、情報誌やフード誌を中心にお仕事中。取材した飲食店は800軒以上。日々の日課は友達の恋愛トークを聞き、将来の妄想に走ること。趣味はジャズピアノ、演劇鑑賞。猫1匹と横浜ライフを満喫中! |
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