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渋谷から田園都市線で2駅。都心にありながら、のどかな住宅街が建ち並び、おしゃれな隠れ家レストランやカフェが点在する人気スポットが池尻大橋。芸能人が多く出没する町だけに、私の中ではちょっぴり高級で大人なイメージがありますが、今回はそんな池尻大橋の中でも、庶民派でほのぼのとした気分になれるお店をご紹介。池尻大橋の地元の人々に20年以上愛され続けている「ビストロ喜楽亭」です。
池尻交差点という立地の良い場所に立ちながら、見逃してしまいそうなレトロな雰囲気の小さな外観からして親しみがもてます。こちらのお店、店名にビストロと付いていますが、実は主なメニューは壺のような器に入って出てくる、アツアツの壺焼きカレー。知る人ぞ知る、大人気のカレー屋さんなのです。10時間以上コトコト煮込んだカレーは、何とその数25種類以上。チキンカレーや野菜カレーなどの定番をはじめ、ヨーグルトでマイルドに仕上げたカシミールカレーや、鯨カレー、高級牛肉シャトーブリアンをたっぷり使った牛フィレステーキカレーなど珍しいメニューもいっぱい。そして、もう一つの看板メニューはカレーパン。衣がサクサク、中にカレーがぎっしり詰まった揚げたてのカレーパンは、おもたせにも人気なんだとか。そんな「ビストロ喜楽亭」で今回、高橋が食べたのが、レディースランチの野菜カレー。レディースランチ1260円は、ふわふわのナンとライスの両方が楽しめる上、サラダ、デザート、ドリンクが付くのでおトク感満点です。さて、気になるカレーの味はというと、スパイシーすぎず、マイルドな日本の家庭に昔から伝わる味という印象。ちなみに、野菜カレーには、ナス、ブロッコリー、アスパラガスが大きめに入っていました。
カレーでおなかを満たしたら、次は同じ通りにある古本屋「山陽書店」と、お豆腐屋「鏡屋」へ。ここで手に入れた古本とデザートを抱えて、近所の世田谷公園でゆったり過ごそうというたくらみです。「山陽書店」には、料理雑誌のバックナンバーや歴史を感じさせる週刊誌、映画のカタログ、戦後の本などが整然と並んでいます。一歩入ると店内には店主が聞くラジオの音のみ。そこには店主と客が作る古本屋独特の静かな空気が残っていました。30分ほど滞在し、本を4冊購入した後、「鏡屋」へ。「鏡屋」は、カウンター席もあるお豆腐屋さん。注文を受けてから作るできたてのお豆腐がウリですが、ランチ後だったので、お米の粒入りのヘルシーな豆乳アイスをテイクアウト。気ままに3店、庶民派なお店を巡るうちに、気分はすっかりほのぼの。冬にアイスを食べることとか、昼間に公園へ行くこととか、お母さんの味を思い出すカレーを食べたこととか、今日行ったすべてのことが何だか懐かしい! そんな温かい気持ちになれたことが、何よりの収穫。東京のオシャレスポットと言われる街もまだまだ捨てたもんじゃないな、なんて、生意気にも思った池尻大橋のおさんぽでした。
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| 日本大学芸術学部文芸学科卒業。編集プロダクションで修行した後、フリーに。現在は、情報誌やフード誌を中心にお仕事中。取材した飲食店は800軒以上。日々の日課は友達の恋愛トークを聞き、将来の妄想に走ること。趣味はジャズピアノ、演劇鑑賞。猫1匹と横浜ライフを満喫中! |
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