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昔からお芝居を観るのが大好きで、今でも時間があると下北や三鷹の小劇場から大きな舞台まで足を運んでいます。お芝居は常に生のもの。会場に入った瞬間から、役者が舞台裏にいると思うとそれだけでワクワクするし、緊張感や楽しさなど、セリフ以外からも伝わってくる役者からの波動を感じられるのも魅力のひとつ。でも、私がいちばん好きなのは、生で観ているということすら忘れさせてくれる感動の瞬間。先日行ったコルテオは、まさにそんな瞬間のオンパレードでした。シルク・ドゥ・ソレイユは、世界トップクラスのエンターテイナーが集まったサーカスというのを知っている人は多いはず。でも、それ以上にエンターテインメント性や芸術性が高く、会場全体を夢のような世界へ連れて行ってくれるということは観た人にしかわからないかもしれません。私も鑑賞してから数日経つけれど、思い出すだけでまだ夢心地な状態です。
会場へ一歩入るともう夢の世界! バロック調、教会、ピカソの絵画などからインスピレーションを受けたというセットは幻想的で、一歩足を踏み入れただけでヨーロッパのどこかの国へ訪れたような気分を誘います。コルテオのテーマは「葬列」。ひとりのクラウンが死の間際に観た夢をドラマティックに魅せてくれます。舞台に現れるのは、フランス人形のような女性や息を飲むほど美しい天使たち。子供のころの夢、楽しかった想い出、喜び、悲しみなど、ベッドの上で横たわるクラウンの人生を振り返りながら、子供のころ絵本で観たような幻想的な世界が展開されていきます。そんなしっかりとした物語があるからこそ、2時間30分(途中休憩30分含む)の上演時間もあっと言う間。特に私が好きだったのは、「バウンシング・ベッド」という演目。ベッドの上で無邪気に飛び跳ねるパジャマ姿の6人のアーティストたちがとにかくかわいい! でも、そのかわいさからは信じられないぐらい、早いスピードで回転したり、2人が正確に高さや技を合わせてジャンプしたり、2台のベッドの上で軽快に離れ技を披露。ほかにも、巨大な「シャンデリア」にぶら下がり、上空で華麗な空中アクロバットを繰り広げるシーンも幻想的で素敵でした。巨大バルーンに乗った小さなクラウネスが登場したときは、会場全体が楽しい気分で包まれたし、アーティストが前足と後ろ足を操る2頭の馬が登場すると、そのキュートさにみんな夢中に! 地上6mの高さのワイヤーをトゥシューズで渡ったり、純白の布に身を預けて空中で舞ったり、手に汗を握る演目も多数ありました。とにかく演目すべてが素晴らしく、手が痛くなるほど拍手をしている自分に後から気付いたほど。
この幻想的な夢の世界。想像を超えるクオリティの高さを誇るコルテオを東京で観られるのは、2010年1月24日まで(その後、仙台・福岡公演あり)。残り期間も少ないので、ひとりでも多くの方に、ぜひ生の迫力、感動を味わってもらいたいと思いました。
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| 日本大学芸術学部文芸学科卒業。編集プロダクションで修行した後、フリーに。現在は、情報誌やフード誌を中心にお仕事中。取材した飲食店は800軒以上。日々の日課は友達の恋愛トークを聞き、将来の妄想に走ること。趣味はジャズピアノ、演劇鑑賞。猫1匹と横浜ライフを満喫中! |
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