
今、Fe-MAILが注目、話題、期待するアーティストにインタビュー。
恋、仕事、挫折、ファッションなどなど・・・。
さて、どんな素敵な話が飛び出すでしょうか。

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モラルや理屈で括り切れない部分にも、すごく興味があります『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督が、辻仁成さんのベストセラー小説「サヨナライツカ」を映画化! タイ・日本・韓国で1年以上に及ぶ撮影を経て完成した究極の恋愛映画『サヨナライツカ』が、いよいよ1月23日より公開になります。
Fe-MAIL(以下F)-この作品のオファーを受けて、どんな風に思いましたか?
西島秀俊(以下N)-最初に台本を読んで、今まで“ラブストーリー”と言われて渡された台本とは、全く違うと思いました。もちろんラブストーリーなんですけど、スケールの大きな、人生についての映画だなぁと。それから、エンターテイメント性とアートが両立している、すごく野心的な作品だと感じ、ぜひ参加させてほしいと思いました。 F-東垣内豊という人物については、どんな印象を持ちましたか? N-今回の作品では、エゴだったり野心だったり、男のすごく身勝手な部分が豊を通して描かれています。ただ、僕はそういった、モラルや理屈なんかで括り切れない部分にもすごく興味があるので、演じたい、挑戦したいと思いました。それから、若いパートと年齢を重ねたパートがあるのも、おもしろそうだと感じました。 F-豊の役作りに関しては、監督から体型作りの要望もあったそうですね。 N-はい。体重を落とすことになったんですが、そう簡単には落ちないんですよね。トレーナーについてもらって、食事制限やウェイトトレーニング、有酸素運動なんかで頑張りました。 F-豊に共感する部分や、自分に似ていると思った所はありましたか? N-豊の中に“自分の夢”というものがとても大きく存在していて、その実現に向かって突き進んで行く姿勢には、すごく共感しました。 F-日本・韓国・タイで1年間撮影されていたということですが、どの国での撮影が1番長かったのでしょう? N-タイが1番長くて、トータル2ヶ月半ぐらいだったと思います。 F-タイでの撮影はいかがでしたか? N-初めてホテル内での撮影が許可された、オリエンタルホテルでの撮影は印象的でした。それから、台本を読んでた段階で「こんなシーン、本当に撮れるのかな?」っていうシーンがいっぱいあったんですよ。 F-それは具体的に、どんなシーンでしょうか? N-ジャンボ(飛行機)が並んでいる下をクラシックカーで走るとか、高速道路で撮影するとか、空港内でドラマチックなシーンを撮影するとか。普通じゃちょっと難しいですよね(笑)。コックピットでのラブシーンとか、本物の飛行機の中でしたし。 F-本物だったんですか!? それはすごいですね…(笑)。タイならではの撮影ができた、という感じでしょうか? N-そうですね。セットもすごく凝っていて、ワンカットのために、半日かけて道路の奥まで丸々70年代のタイを再現するとか、セットの中にゾウを入れるとか(笑)。そういう“タイでしかできない撮影”は、良い経験になったと思います。多分、タイでも許されるギリギリの所まで撮影したんじゃないかな…。作品を観てもらえば、意識せずとも映画のスケールの大きさを感じ取ってもらえると思います。 F-中山美穂さんとの共演はいかがでしたか? N-クランクイン前に話す機会があったんですが、その時、言葉の選び方から考え方まで、本当に特別な感性を持った人だなぁって思ったんです。実際撮影に入ってからも、その印象は変わらなかったですね。それから、すごく直感的な方だと思うんです。僕は、どっちかっていうと、不用意に演技をするタイプなので(笑)、個人的にはすごく演技しやすかったですね。中山さんと初めて一緒に撮影したシーンも、初日という感じがせず、とても自然にできたのは今でも印象に残ってます。 F-ミステリアスな感じがする女優さんですが、実際はどんな方ですか? N-全然壁のない方ですよ。自分のことを全然考えずに作品と周りの人のことしか考えてないので、すごいなぁと思いました。 F-イ・ジェハン監督は、どんな方でしたか? N-すさまじい才能をもった監督です。どこまでも貪欲で、クレイジーな方でした(笑)。 F-撮影はかなり過酷だったそうですが… N-そうですね、過酷でした(笑)。しっかりテストをやった後、本番で本当にギリギリの演技をして、「OK!すばらしい!」とカットが掛かるんですが、その後「じゃあもう1回」って、それを何度も何度もやるんですよ(笑)。今まで僕がやってきたアプローチと、全然違うアプローチを考えないといけなくなって。 F-何カットも撮るというのは、監督は、たくさん撮った中で良いカットを使うということでしょうか? N-そうですね、監督はNGカットも含めて、カットは全部チェックしていたらしいです。多分ワンカットで何10テイクとあるんですけど…。 F-すさまじいですね(笑)。 N-僕も今だかつて、そんな監督に会ったことはないです(笑)。 F-今までとアプローチを変えた、というのは? N-僕は、無防備にカメラの前に立つことが、すごくスリリングで楽しいんです。でも今回は、撮影が始まる前に必ず監督から「このシーンは、こういう感情と、こういう感情と、こういう感情があって…」っていうのを言われて。ひとつひとつのシーンの感情を全部洗い出して、それを丁寧に確認してから撮影に入るっていうのは、今までにない作業でした。そういう点でも、今までのやり方を変える必要がありましたね。 F-西島さんはこの作品を、ご自身の代表作と位置づけていらっしゃいますが、そう感じたのは撮影中ですか? それとも完成した作品を観た時でしょうか? N-撮影中です。もう、こんな現場は他にないってくらい過酷な撮影だったので。それを1年間経験したことは、自分にとってすごく意味のあることだと思いました。 ただ、「韓国の撮影は確かに過酷だけど、ここまですごくはない。これが韓国のスタンダードだと思わないでくれ、この監督は韓国の中でもちょっと特別なんだ」って韓国のスタッフ達は言ってました(笑)。 F-(笑)。その過酷な撮影を乗り切った西島さんの原動力とは何だったのでしょうか? 監督の期待に答えたい、という気持ちですか? N-もちろん、それは大きいですね。それに周りのスタッフもみんな、監督には才能があるって分かっているので、どんな無茶な要求にも絶対に答えようとするんです。そういう周囲の姿勢に後押しされたというのもあるし、僕も撮影していて、「これはすごく良いカットが撮れてるな」って分かってたので。監督も鬼の様な人ですけど(笑)、すごく嬉しそうに撮影するんですよ。撮り終わると、「ちょっとこれ観てくれ! このカットのココがすばらしいんだ!」って子供みたいに、嬉しそうに見せてくれて(笑)。 F-スタッフさん達も海外の方が多かったと思いますが、現場はいかがでしたか? N-韓国のスタッフ達はみんな、すごくタフでした(笑)。撮影がいつも朝の6時とか7時に終わってたんで、深夜の2時くらいに終わると「今日終わるの早いね!ちょっと飲みに行こうか!」って話になるんですよ。で、飲んでると、仕事を終えた監督やカメラマンから電話が掛かってきて、もう朝の4時頃なのに「俺達も今から行く」って(笑)。そんな感じで5時6時まで飲んで、ちょっと寝て起きて撮影現場に行くってことが多かったですね。 F-(笑)。みなさん、お酒は残ってないんですかね…? N-監督がとにかく完璧主義者なんで、衣装・メイク・美術すべて確認して、少しでもダメな所があれば容赦なくストップするんですよ。だからテストに入るまで、すごく時間が掛かるんですね。本番に入る頃には、すっかりお酒も抜けてます(笑)。 F-(笑)。では最後に、西島さんが豊だったとしたら、妖艶な沓子と清楚な光子、どちらの女性を選ぶと思いますか? N-そうですね…当然悩みますよね。できたら一人の女性の中に、両方入っててくれてると、ありがたいです(笑)。 F-(笑)。どうもありがとうございました! |
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(c)2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved. 『サヨナライツカ』 1月23日(土)全国ロードショー 監督・脚本/イ・ジェハン 原作/辻仁成 製作総指揮/キャサリン・キム 出演/中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子、加藤雅也、マギー、他 配給/アスミック・エース ●ストーリー 1975年、灼熱のバンコク。お金・美貌・愛、全てを持ち合わせ、ただ“愛されること”を求め生きてきた沓子(中山美穂)は、ある日、夢に向かって真っすぐ生きるエリートビジネスマン、豊(西島秀俊)と出逢う。たちまち魅かれ合い、熱帯の夜に溺れていくふたり。次第に沓子は人を“愛すること”こそが本当の愛だと気づくが、豊には光子(石田ゆり子)という婚約者がいた。豊を愛し続けると決めた沓子。そして25年後のバンコクで、二人は運命の再会をするが―― | |
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