鼻がむずむずしてきました・・・

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Introduction

流れに沿うように生きる、
マイペースが一番だなぁって思いますね。

高偏差値の頭脳と端麗な容姿に恵まれながら、人々を脱力させる天然っぷりで唯一無二の個性を発揮する菊川怜さん。女優として活躍する一方、バラエティ番組やCMへの出演も多く、『真相報道 バンキシャ!』や『今田ハウジング!』では司会業も務めています。
そんな多忙な菊川さんにFe-Mailが直撃インタビュー! 12月から始まる舞台『宮廷女官 チャングムの誓い』のこと、芸能界での活動のこと、来年30歳を迎えるにあたっての心境など、時にぶしつけな質問を投げかけたにもかかわらず、一つひとつ丁寧に答えてくれた菊川さん、その飾らない柔らかな語り口もとても魅力的でした。

――舞台『宮廷女官 チャングムの誓い』でヒロイン、チャングムを演じるにあたって、韓国のオリジナルドラマも全54話、ご覧になったんですよね? いかがでしたか?

「はい。すごく面白くて一気に見てしまいました。よくあれだけいろいろなことが起こるなあっていうくらい、毎回毎回チャングムには困難が降りかかって追い詰められるんですよ。それを彼女は一つひとつ乗り越えていくんですが、そこに生き方の知恵のようなものがあって、つい自分に重ね合わせて観ていました。登場人物それぞれの人生もきちんと描かれていて、中には仕方なく悪に手を染めてしまう切ない人生もあるんです。濃厚な人間関係だけでなく、当時の女性の生き方や恋愛観も盛り込まれていて、本当に魅力的なドラマでしたね。」


――韓国のドラマでチャングムを演じたイ・ヨンエさんにも今年の夏に会われたんですよね?

「そうなんです! お会いできるのをすっごく楽しみにしていました。ドラマを全部見たというのもあって、私にとってイ・ヨンエさんはもう「チャングム」だったんですよ。なので、現実世界の人ではなかったというか…(笑)。自分が芸能界に入っていると、いろんな芸能人の方にお会いする機会も多いですし、もうあんまりドキドキすることとかもないんですけど、イ・ヨンエさんは別で、一人のファンとして、すごくドキドキしてしまいました。」


――菊川さんも普通の人に戻っちゃった(笑)?

「はい(笑)。すっごくキレイな方でしたよ。とっても優しくて、ほわーっとした雰囲気を持っていらして。舞台のことをお話したら、励ましの言葉をいただきました。でも実を言うと私、ドキドキしすぎて何を喋ったのかあんまり覚えてないんです(笑)。お話している時も、イ・ヨンエさんが私の手をずーっと握ってくださるんですよ。その手がまた温かくて、だからもう余計にドキドキしてしまって(笑)。」


――いつもどんな風に役作りをされていますか。今回の作品では、ベテランの女優さんたちもたくさん共演されますよね。

「そうなんですよ、今回は素晴らしい大女優の方々に囲まれてのお仕事で。そういう環境に恵まれること自体、本当に幸せなことですよね。きっと学べることも多いと思うので、お稽古などを通じていろいろ教えていただけたらなと思っています。

役作りの方法って、きっといろんなやり方があると思うんですけど、私はどちらかというと、現場に入ってそこでみなさんと試行錯誤しながらその役を作っていくという感じですね。もちろん台本を読んだ時に自分なりの人物像なりイメージはあるんですけれど、まだ自分の型みたいなものはなくて。以前、『李香蘭』で川島芳子を演じた時は、彼女について書かれた本を読み込んで男性的な振る舞いなど、かなり外見や仕草からアプローチしていったんですけど、今思うと、逆に形にとらわれすぎちゃったかなという反省もあったりして、まだよくわからないんですよね。」


――菊川さんは、女優業のみならず、バラエティ番組に出演されたり司会業もされたり、本当に活動範囲が多岐にわたっていますよね。仕事によってスイッチの切り替えが常に必要になってくるでしょうし、忙しい中で大変ではありませんか?

「うーん、そうなんですよねぇ、切り替えは難しいですね。特に舞台中のバンキシャとか。ただ、逆にいい面もあって、いろんな仕事をすることによって一つのことで煮詰まらずに済んでいるかなっていうのはあります。常に新しい風を感じていられるというか、仕事をしながらいいリフレッシュができるというか…。リフレッシュというと軽くなっちゃいますけど、いい刺激になっていますよね。

もしかすると、それによる弊害が「中途半端」ということになっちゃうのかもしれませんが、時間やバランスを考えて、自分のできる範囲でベストを尽くしていきたいと思っています。どのお仕事も楽しいですし、そうしたいろんな経験が女優としての糧になっている部分も大きいと思うので…。

でも、本当にまだまだです、ひとつひとつ頑張って結果を出していけたらと思っています。」


――菊川さんにとって居心地のいい現場っていうのはありますか?

「居心地がいいって、あんまりないんですよねぇ(笑)。居心地が悪いっていうわけではないんですけど、いっつも緊張してしまって。実は私、人見知りがすごく激しくて、環境や相手に合わせちゃうんですよ。誰に対しても、いつも同じ自分で接することができたらって思うんですけど…。」


――ええっ? でもバラエティなどでは、いい具合にボケてません? あれは天然??

「よく言われるんですよねぇー(笑)。でも、自分では何が面白いのか全然わからないんですよ。そもそも私の場合、何か面白いことを言おうとすると、だいたいシラーっとしちゃうので(笑)。だから、天然なのかなあ、どうなんでしょう??」


――最初の頃は、東大出身っていう硬いイメージをやわらげるために、あえてボケているのかなあとも思って見ていましたけど。

「最初の頃は確かに、「優等生」とか「まじめ」とか、そういう方向性にふられることが多かったので、本当の私は違うのに! とわざとはしゃいでみたり、ヘンに意識してイメージを崩してみようとしたり、反抗していたところはありました。その時の自分は、もう恥ずかしくて今は見られないと思いますね(笑)。

今ならわかるんです。東大出身というのがあったから、出るチャンスもいただけたわけで、本当は感謝すべきことだったんですよね。きっと、大人として対処できる方法もあったでしょうし。でも、あの時は「なんでこんな質問ばかりされるんだろう」と思って、いじけていました…。

ここ一年とか二年くらいの間ですね、こういう風に自分をわかってもらおうとか、こういう風に見られるように表現しようとか思わなくなって、それで吹っ切れました。」


――大人になったっていうことでしょうか? もうすぐ30歳になるんですよね。

「そーなんですよ、もうちょっと20代をやっていたかったなという気持ちもあるんですけど、でも、時の流れは逆らえないですし、逆らうといいことないでしょうしね。今は、これが私の20代だったわけで、それを踏まえた上で、いいことも悪いことも含めてこれからもっと成長できるのかなと思っています。」


――月並みですけど、結婚願望もありますか?

「結婚できたらいいですねー。願望はあります! やっぱりお互い尊敬しあえて成長できる関係性が理想ですね、っていうと堅くなっちゃうけど、一番大事なのは一緒にいて楽しくて、ほっとくつろげること。人間って孤独じゃないですか。でも人生のパートナーとして、生きていく知恵というか価値観というか、そういう部分で自分と共感し合える人がいいですね。

でも、今は一人で過ごす時間を、単に「寂しい」という風にとらえるのではなく、どう楽しむかというのをテーマにしているところもあるんです。時間がなかなか取れないんですが、機会があれば歌やダンスも勉強したいですし。」


――菊川さんだったら、芸能界だけでなく、いろんな選択肢もあったように思うんですけど、この道を選んでよかったと思いますか?

「違う人生にも楽しいことがいっぱいあるんだろうなって、よく妄想?想像?はしています(笑)。でも、エンターテインメントって、人に幸せを与えたり元気を与えたりできる素敵なお仕事ですよね。まだまだやりたいこともありますし、お仕事も楽しいし、この道に入ってよかったと思っています。

芸能界に馴染んでいくのは、(人見知りの性格もあって)難しかったけれど、最近はお話できる人も増えて、現場も楽しくなってきました。どうしても周囲の目が気になってしまう業界ではあるんですけれど、最近は流れに沿うように生きるというか、マイペースが一番だなぁって。一番、自分が安定するような気がするんですよね。

こういう女性になりたい!というような具体的な目標とかではないんですけれど、輝いている方もたくさんいらっしゃるし、例えば同じ所属事務所の高樹沙耶さんは、本当に素敵。パワフルでかっこよくて憧れますね。あんな風になれたらなあと思っています。」

Profile

菊川怜
1978年2月28日、埼玉県出身。東京大学工学部建築学科を卒業した後、99年に女優デビュー。以降、ドラマや映画、舞台で活躍。代表作に「病院のチカラ~星空ホスピタル」「新選組!」「出雲の阿国」(いずれもNHK)「着信アリ」(EX系)、映画「蒼き狼~地果て海尽きるまで~」など。舞台は2005年の『五瓣(ごべん)の椿』以来、本作で二度目。最近では情報バラエティ番組での司会やCMなどさまざまな分野で活躍中。 「真相報道バンキシャ!」(NTV系18時~)、「今田ハウジング」(NTV系・水曜19時58分~)では司会を務める。公式ホームページhttp://www.oscarpro.co.jp

Pick up Artist

舞台『宮廷女官 チャングムの誓い』

出演/菊川怜、波乃久里子、多岐川裕美、前田美波里、山口馬木也ほか
監修/元生茂樹 脚本/今井豊茂 演出/西川信廣

●インフォメーション
2004年にNHK-BSで放映され、日本でも大好評を博した韓国の大河歴史ドラマの舞台化。身分制度が厳しく、女性が自由に生きられなかった16世紀初頭の韓国・李氏王朝の宮廷を舞台に、宮廷料理人として医女として、また恋に悩む一人の女性として、権力闘争に明け暮れる激動の時代をけなげに生き抜いたチャングム。彼女と彼女を取り巻く人々の濃密で鮮やかな人生が、華麗な宮中の衣裳風俗とともに描かれる。

これまでのインタビュー
#62 石丸幹二 #61 加藤ローサ
#60 西島秀俊 #59 フットボールアワー
#58 林遣都 #57 能世あんな
#56 スネオヘアー #55 高良健吾
#54 玉木宏 #53 麻生久美子
#52 加瀬亮 #51 仲村トオル
#50 渡部豪太 #49 マイコ
#48 成宮寛貴 #47 市川実和子
#46 塚本高史 #45 新垣結衣
#44 遠藤雄弥 #43 鮎川誠
#42 タナダユキ #41 伊原剛志
#40 小出恵介 #39 西島秀俊
#38 Skoop On Somebody #37 山田洋次
#36 米倉涼子 #35 永作博美
#34 菊川怜 #33 浅野忠信
#32 松尾スズキ #31 堺 雅人
#30 松山ケンイチ #29 田丸麻紀
#28 熊谷和徳 #27 君塚良一
#26 行定勲 #25 藤原竜也
#24 ウェイウェイ・ウー #23 杏さゆり
#22 上原さくら #21 江角マキコ
#20 宮﨑あおい #19 伊藤英明
#18 乙武洋匡さん JUNICHIさん #17 姿月あさと
#16 椎名桔平 #15 ANDY LAU(アンディ・ラウ)
#13 忌野清志郎 #12 山下 久美子
#11 高橋克典 #10 妻夫木聡
#9 佐藤 可士和 #8 長谷川 理恵
#7 Amin(アミン) #6 沢村一樹
#5 上妻宏光 #4 松岡 充(SOPHIA)
#3 ますい志保 #2 滝田洋二郎
#1 鄭義信(ちょん・うぃしん)
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