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3月12日update
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アダム・ランバート 「FOR YOUR ENTERTAINMENT」
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 ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル ・ボーナスDVD付きデラックス・ヴァージョン SICP-2617~8 2940円(税込) ・通常版 SICP-2600 2310円(税込)
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ゲイの美意識炸裂! ゴージャス&ポップな力作!
去年公開された映画「2012」のエンディング・テーマの伸びやかなボーカルが印象的で、アダム・ランバートの名前と「アメリカン・アイドル」出身だということはその時に知った。その後アメリカ版のアルバムジャケットを見て「…オカマ?」と思った。そこには化粧バッチリで、孔雀のような衣装を着た彼が写っていたからだ。で、今回資料を読んでゲイだと公表したことを知る。「あ、ふ~ん」て感じ。納得(笑)。しかも彼はテレビの生放送中のステージで男性ミュージシャンとキスをして全米を騒然とさせた模様(アメリカはそういうとこ厳しいよね)。それについて「謝罪する気はないの?」と聞かれて「いや、僕はベビーシッターじゃない。パフォーマーだから」とのたまったそう。ハハハ。言ってくれるじゃないの。なかなか頭が切れるようである。「アメリカン・アイドル」でもその驚異的な歌唱力とパフォーマンスで毎週観客を感涙、陶酔、大興奮させたそうで、こりゃあ楽しみとデビューアルバムを聴くと…。 ジャケ写同様孔雀のような豪華絢爛色とりどりの曲がこれでもかっ、と入った過剰とも言えるグラム・ロックでダンサブルな曲満載!! すっごくポップ。イイ! 全曲ひっかからない曲がない。全曲映画のエンディング・テーマに出来そうなほどドラマチック。楽曲提供もレディー・ガガ、P!NK、マシュー・ベラミー、リヴァース・クオモ…とすごい面々。尋常じゃない力入りまくりのデビュー作です。アダムのボーカルも天かけるごとく優しく悩ましく強く神々しく…一体何オクターブ出るんだろう? 5オクターブくらい? カストラートくらい出てるし。 個人的にはエスニック風の前奏がドラマチックな5曲目の「ソークト」(Museのマシュー・ベラミーが曲提供)、「ネバーエンディング・ストーリー」の主題歌を思わせる7曲目の「ア・ローデッド・スマイル」、エレクトロ・ダンス・ポップな8曲目の「イフ・アイ・ハド・ユー」(ノリノリイケイケです)、スローなバラード13曲目の「ブロークン・オープン」、そしてもちろん14曲目の「ミラクルズ」(「2012」エンディング・テーマ)あたりがお気に入り。でも、全曲ポップな秀作だと思う。買っても損なしです。 さて、なかなか話題を提供してくれるアダムだけど、ゲイだと公表してから女性ファンの支持が急上昇し凄いものがあるらしい。判るなあ。美輪さんやIKKOさん、はるな愛が女性に人気があるように、女性はオカマ好きなんだもん。アダムが男性ミュージシャンとキスしたステージ、見たかったものである…(笑)
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アリソン・イラヒータ 「JUST LIKE YOU」
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 ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル SICP-2601 2520円(税込)
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弱冠17歳だけど声はすでに円熟の域!
アダム・ランバート同様、こちらも「アメリカン・アイドル」出身。歌が巧いのはもちろんだけど、変わったところといえば、弱冠17歳という年齢。ジャケットを見た時はちょっと上を向いた鼻の穴に「メキシコ系?」と思ったのだが、両親がエル・サルバドル出身だそうである。どこだっけ? エル・サルバドル。と地図を調べたらメキシコの下(ちょっと当ってた?)の共和国だった。「エル・サルバドル」とは救世主の意味らしい。へえー。 確かにちょっと垢抜けないルックスのジャケット写真からは17歳って言われたら「なるほど」と思うのだが、中身は聴いてびっくり!! もう何十年も歌いこんだような熟した大人のボーカルが響き渡る。なんでも彼女は5歳で歌手になることを決意してレッスンに励んできたそうで、16歳で「アメリカン・アイドル」に出場。トップ4で敗退するが、女性参加者としては最上位で、去年デビューを果たすことができたという。 5歳とかで自分のなるべきものが判っていて精進すれば、かならず目指すものになれると思う。その年齢で判ってる人は多くはないからだ。そういう意味で彼女は歌手になれたが、ここからが正念場だろうと思う。まだ17歳。人生は長い。 さて、全篇力の入ったアルバムだが、1曲目からのノリノリのロックナンバーは元気いっぱいでテンションが上がる。ひと聴きで「あっいいじゃん!」と思った。一日の始まりにはもってこいの元気ソングだ。元気だけじゃなくて、レディー・ガガの声と曲調を思わせる3曲目「ジャスト・ライク・ユー」、8曲目の「ホリデイ」や、しっとり聴かせる5曲目「スカーズ」など、変幻の色を持つ声は意外に器用そうである。時にハスキーに、時に鼻にかかって甘く、またクリアに透明に、伸びやかにたくさんの表情を見せてくれる。なにより若さ故か、勢いがある。聴いていて気持ちがいい。パンチの効いた声にはド根性も感じさせる。 歌が上手な人なんてたくさんいると思うのだが、やはり、最終的にはその声が人の心を打つか? だろうと思う。打てる人が歌手になり、生き残っているのだろう。アリソンの声はきっとこれからもっと深みを増していく声なんだろうと思う。心に残る声を持っている。バラードなんか歌っていくと心に残る以上のものを人々に与えそうである。要は、そんな曲に彼女が今後巡り会えるかどうか、だね? 行く末を見守りたくなる逸材です。
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一宮千桃(いちみや・せんとう)
映画評論家。講師。MC。情報誌映画担当を経て独立。フリーで文筆や講師活動を行う。好きな映画は「ピアノ・レッスン」。小学校の頃から観つづけてきた映画によって愛も恋も男も女も人生もオシャレも知ったという箱入り乙女(?)。趣味は海外旅行、読書、クラシック音楽鑑賞、美術展巡り。宝石収集。占い。古本屋巡り。 |
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- http://www.fe-mail.co.jp/trend/entertainmentflash/20100312.cfm
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