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今、Fe-MAILが注目、話題、期待するアーティストをインタビュー。毎月紹介していきます。
恋、仕事、挫折、ファッション・・・、どんな素敵な話が飛び出すでしょうか。 |

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‘71年生まれ。大阪府出身、B型。ロックバンド、SOPHIAのボーカリスト。‘95年10月にミニ・アルバム「BOYS」でメジャーデビュー。「ヒマワリ」「黒いブーツ~oh my friend~」「理由(わけ)なきNew Days」など数々のヒット曲で不動の地位を確立。デビュー前より全国ツアーを行い、これまでに3度の全都道府県ツアーを行うなど、積極的にライブ活動を展開。音楽活動のみにとどまらず、映画・ドラマ等でも高い評価を得る。現在、‘01年6月に発刊された自伝的青春小説「風の吹く場所(けしき)」以来、2作品目となる長編小説「マクロセカイ」をマガジンハウス『ウフ.』で連載中。 ■Web http://www.nifty.com/sophia ■Mobile http://mobile.nifty.com/sophia |
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昨年、57ヶ所72公演という、通算3度目の全都道府県ツアーを大成功させたSOPHIA。音楽活動のみにとどまらず映画・ドラマ等にも出演し注目を集めているSOPHIAのボーカリスト松岡 充さんにインタビューしました。白いセーターにジーンズという格好で、あらわれた松岡さんは、ステージで見せるワイルドさからは想像できないくらい、気さくな方で、周りにすごく気を使われる、優しい男性でした。SOPHIAの音楽活動のお話や、出演中のテレビ朝日系ドラマ『恋は戦い!』や長編小説「マクロセカイ」の執筆活動のお話もじっくり伺ってきました。
Fe-MAIL(以下F)-2月19日に発売になった、昨年の全都道府県ツアーのライブビデオ拝見させて頂きました。カッコ良すぎて、鳥肌たっちゃいました。
松岡 充(以下M)-そうですか!(笑)ありがとうございます。 F-それにしても57ヶ所72公演ってスゴイですよね。松岡さんにとって、ツアーに出る意味というか、目的って何ですか?
M-基本的にSOPHIAってバンド自体が、ライブありきのバンドなんですね。もともと自分達が強く思うことを作品にして、たまたま心の中のアンテナが合って、同じような電波を拾っている人達が集まっていったんです。最初は、小さな集まりだったのが、だんだん広がっていったというのがSOPHIAってバンドの根底にあることなんです。そういう意味で、ライブは欠かせないと思うし、ライブにこそSOPHIAの真髄があるんですよ。この時代、出会おうと思っても、なかなか出会えない人達が多いから、一人でも多くの人に、出会うべくして出会うチャンスを作る為にもツアーは重要なんです。
F-コンサートに行けなかったファンの方にとっても待望のライブビデオですね。
M-気が付いたら、4年2ヶ月ぶりなんですよ。(笑)作品としてライブ映像を発表していなかったので、良い機会になりました。
F-初主演の映画、「記憶の音楽 Gb」もライブビデオと同時発売ですよね。映画、ドラマ、執筆活動と本当に忙しくて眠る時間も、取れないんじゃないですか?
M-ちゃんと取れてますよ、睡眠2時間とかって事はないです。(笑)そこそこ休ませてもらってますよ。
F-マガジンハウスの『ウフ.』で、2作品目の長編小説、「マクロセカイ」を連載されていますが、音楽活動との共通点は何かありますか?
M-音楽との共通点は、生み出す事ですね。ゼロのところに何か生まれる感情を現実化していく事かなぁ。「そんなことは分かっているよ!」って言われちゃいそうですが、小説を書く事は、自分である存在価値を表現していくツールのような物なんです。
F-影響を受けた作家やアーティストっていらっしゃいますか?
M-この人がっていうのは、あまり居ないんです。でも、影響を受ける人が、常に身の回りにいますね。最近では、「理由(わけ)なきNew Days」ってSOPHIAの新曲のジャケットになった男の子で、伊倉慎之介クンという子役俳優で、「記憶の音楽 Gb」という映画で共演したんですが、彼との出会いがすごく大きかったです。ちょっと不思議な雰囲気をもった子で、すごい理論派でいろんな事を勉強しているんですよ。僕が出会った頃は7歳ぐらいで、今、9歳か10歳。現場で、ずっと一緒にいて、いろんな話を聞かせてくれました。学校ではどうなのかとか、親のことをどう思っているのかとか、なりたい職業はとかね。僕がサイって役名だったので、未だにサイ君って呼んでくれるんです。「サイ君みたいなロックスターになりたい!」とか可愛い事、言ってくれるんですよ(笑)映画が終わってから、レギュラーラジオのゲストで呼んだ事があって、そこで、「慎ちゃんは何になりたいんだっけ?」ってあらためて聞いたら、「やっぱり、今は俳優かなぁ。」って言われちゃって。(笑)何でって聞いたら、「サイ君みたいなロックスターになりたい!って前に言ったでしょ。でも、サイ君みたいなロックスターにもなりたいし、最近、八百屋さんにも、お医者さんにも、宇宙飛行士にもなりたい、それが全部かなうのが俳優なんだ!」って言うんですよ。こいつ、エエ事言うなぁって思って、そういう目線で見出すと自分が思っていたことが浅はかだなぁって思えて、演技だの、フェイクだのフィクションだの、ノンフィクションだの何を言っていたんだって思って、途端にいろんな事が楽しく思えてね。この子の存在ってすごく大きかったんですよ。曲のタイトル通り、理由を探すことばっかりしていたというかね、でも、子供は理由はいらない、ただケーキが食べたいからケーキ屋さんになりたいんだとかね。でも大人は理論ばっかり言うじゃないですか、大人が踏み出す一歩も理論はいらないなぁ。思いが先行すればいいんだなぁって思えたんですよ。
F-主人公の“ヨミ”って、松岡さんご自身とダブル部分ってあるんですか?
M-編集部の方達ともよくその話になるんですけど、登場人物全てにダブっている気がするんですよ。(笑)僕自身、男も女も世代も関係なく、いろんな人格があるようで、ある断片で一人の人間を形成して、また違う断片で一人の人間を形成してって感じ。だから、「どれが松岡君なの?」みたいな話をよくされます。(笑)
F-第1話では「踏み切り」が、2話では「砂のトンネル」がキーワードになっているように感じたんですが、毎回、キーワードになる言葉って出てくるんですか?
M-実はキーワードは、フェイクなところがあって、本当は「踏み切り」でなくても、「トンネル」でなくてもいいんです。共通して言えるのは、「ライン」っていう自分の中の線なんですよ。例えば、「今日は食べ過ぎたなぁ」ってどのラインで決めるのか。(笑)「今日は良く働いたなぁ」とか、「今日はたくさん笑えたなぁ」とか、ニュースを観て、「これはダメだろう」とか思うライン。基準というか価値観ですね。それを読んだ人が、自分のラインは、移行する余地があるんじゃないかとか、もっと言えば、そこで人生観が、ちょっと揺らいで、新しい物を見つけてくれたら、それは最高だと思うし、余分な物が削除されても、それも最高だと思うんです。小説だけに限らず、何かを変えられるのが、作品の文化価値だと思う。そういう作品にしたいなぁって思ったので、この小説の中で、甲乙って事をつけたくないし、善悪って言うのも言いたくない。ただ何処かで出会った、一人、一人の人達の実体験を、その人目線と俯瞰目線で、ただ綴っていく。それを綴っていく事によって、その人達の間にあるものが読者に見えてくるんじゃないかなぁ。その中に、自分の物として実生活に活用してもらえる事があったら、それほど価値のある作品はないんじゃないかなぁって思うんです。僕は、書き手でもあるけれど、とてもヤラシイ傍観者でもあるんですよ。(笑)
F-小説を書き始められたきっかけって何だったんですか?
M-何かを始める事って、たぶん、僕の中では全て一緒なんです。初めて触れる分野の専門的な表現方法を、一個ずつ分かっていく事によって、可能性を感じるんですよ。例えば、「あっ、カメラのフィルムって、大きく分けると2種類あるんだ」とかね。ネガしか知らない人がポジを知る、「じゃあポラロイドはどうなんだろう?」って広がっていくじゃないですか。大体、それを自分で見つけてしまうと、「じゃあ次は・・・」って欲しくなっていくって感じ。新しい事を始めるきっかけって、そんな感じですね。小説の場合は、最初に音楽っていう物が深くあって、そこから音楽をやっていく中で、ビジュアルっていう物、自分達も撮られるし、映像にも出る、そうすると映像の大事さも分かって、そこから写真を撮り出したりしたんです。写真を撮る事によって、また自分に立ち戻って歌詞を考え出すようになって、歌詞をより広げたい、もっと伝えたいって思ったら、小説を読むようになり、いろんな人の小説を読んでいくと、「スゴイなぁ、こんな目線オレ無かったなぁ。」とか、逆に「これペラペラだなぁ」とか、いろんな物が見えてきて、皆が書き記せなかったものを、僕だから書き記す事ができるのかなぁって思ったんです。枠がないからこそ出来るかもってね。
F-読者やファンの方の反響はどうですか?
M-衝撃的!っていうのが基本的に多いですね。言葉の使い方というか、1つ、1つの言葉の殺傷力が、あまりにもピュアで、何でも受け入れちゃう人達が見ると、目を背けたくなるって感じなのかなぁ。ただ、なぜその言葉を使っているのか、僕がオカルトとかサスペンスを書こうとしているんじゃないっていうのは、皆も何となく見抜いてくれている感じですね。
F-クモ食べちゃったりしますもんねぇ。(笑)
M-そうそう。でもね、考えたらカニ食べるの普通じゃないですか。(笑)カニだって気色悪いですよ、毛蟹なんてクモとそんな変わらないですよ!皆、カニは喜んで食べるじゃないですか。(笑)女の子が綺麗な顔して、「カニ食べたいわ~」って言うのと、「クモ食べたいわ~」って言うのと、そう変らないですよ(笑)これも一つの価値観ですよ、同じ甲殻類ですもん。あっ、でも、「クモが上手いでぇ~」て言っているわけではないんですよ。(笑)
F-ヨミがクモを食べる事で伝えたかった事って何なんですか?
M-ヨミは無意識で、クモを食べるじゃないですか、トラウマか衝撃があってね。それを気持ちが悪いっていう表情をした母親が、彼にとっては何よりもショックなんです。法律とか、常識とかじゃなくて、世の中全体が敵にまわったとしても、親と子の絆っていうのは、絶対そこを超えるものだっていうのは、赤ん坊でも実感できることだと思うんですが、それが何かの拍子で揺らぐ事によって、その後の人生に大きな影響をあたえたりとかするでしょ。そういう事を考えて、読者がヨミの目線で同情していると、実は、そんな事は、子供目線の小さい事で、本当は母親の愛はもっと大きかったんだよ。っていう話がこの後、出てくるかもしれない。それを見た時に、読者はどう思うかなんですよね。今の時点で、「なんてヒドイ親だ!」とか、「このいじめっ子は最悪!」だとか、いじめられっ子が可哀想って思っているけど、そういう、ある一面だけを見て決めてしまうような事がある限り、世の中からそういう目線はなくならないし、もっと大きく言うと、戦争はなくならないと思うんです。だからと言って、全部受け入れても仕方ないし、僕自身も答えを持っている訳ではないんです。全ての人が、平和に豊かに、笑顔で暮らせる世の中にする答えを僕が持っている訳ではなく、僕自身も、やっぱり迷って、悶々として嘆いているのを、そのまま書いているだけなんです。
F-テレビ朝日系ドラマ『恋は戦い!』にカメラマンの伊集院 豪 役で出演中ですが、オンエアを見ていて、自分にダメ出しってありますか?(笑)
M-オンエアを見てというより、現場で思いますね。(笑)共演している皆さん、瞬発力が凄いんですよ。自分の名前を背負って立てるって人は、小ワザが全然違いますね。僕は、脚本家の方や、監督さんの望んでいる事をどうにか理解して、その場でひねり出すのが精一杯だけど、皆さん、そんなことを超えて、自分の色をサッと出すんですよ。そういうのが、この人でなきゃダメだって事になって、次につながっていくんだろうなぁって思わされますね。眉毛の動かし方一つも上手い!それ考え過ぎだって言われちゃったけど、本当に上手いんですよ!
F-ドラマの進み具合も気になりますよね。普段の生活の中でも、伊集院 豪さんのように「イイヒト」になってしまう事ってありますか?
M-なきにしもあらずですね。(笑)
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