
今や「日本一の男前俳優」とまで言われる妻夫木聡さん。映画『ウォーターボーイズ』で見せたナイスなボディーとピュアな瞳にクラクラさせられた人も多いはず。そんな妻夫木さんが主役を演じる現在公開中の映画『ドラゴンヘッド』(望月峰太郎原作)は「恐怖」「狂気」「人間の闇」・・を描いた壮大な作品。日本初全編ウズベキスタンロケでも話題の映画ですが、妻夫木さんのビジュアルだけじゃない、俳優としての骨太な演技も見物。そんな彼に撮影秘話などを聞いてみました。
Fe-MAIL(以下F)-全編ウズベキスタンロケとのことですが、撮影ではどれぐらい滞在されてたんですか?
妻夫木(以下T)-2ヶ月ですね。ウズベキスタンは僕の中では非日常的な国で砂漠だけだと思ってたんですが、ホテルもスーパーもありました。ただメシはあまり美味しくなかったなあ(笑)。それ以外はまるで「ドラゴンヘッド」を撮影するためにあるような国でしたね。2ヶ月のうち雨が降ったのは一日だけ。蒸し暑いシーンでは外もホントに暑かったし、寒くなるシーンでは申し合わせたように気温もちょうど寒くなってきて。そういう意味でもリアルな映像が撮れたんじゃないかと思いますね。
F-映画のいちばんの見所は?
T-半年前からスタッフがウズベキスタンに行って、ゴミ処理場、廃棄場などにとてもリアルな巨大セットを組んだんです。新幹線のセットもすっごいリアルで、普通はカメラで写る個所だけを作ると思うんですが、今回は内側など見えないところまでホンモノそのままに作られていた。渋谷駅なども実物とほぼ同じスケールで迫力ありますし、ウズベキスタンにひとつの街が出現したという感じですね。撮影ではそこに石灰を降らせたりもしました。確かにCGの技術も凄いんですが、アナログ的な手作業とCGの合体が実に見事な映像に仕上がってると思います。どこまでがCGなのかよくわからないぐらいリアリティーがあってひとつひとつの映像全てが見所だと言えますね。
F-俳優としてはどんなところが苦しかったですか?
T-過酷といえば、全部が過酷な撮影でしたね(笑)。でも強いていうなら、飯田監督から青木テルのさまざまな表情のパターンが欲しいと言われた。弱さや情けなさもそうですが、人間の闇にとらわれそうになったときには、その恐怖感をリアルに出すため自分自身まで極限状態に追い込められて、ちょっと逃げ出したくなりましたね。
F-アクションもほとんどスタントマンなしでやられたとか?あのヘリコプターから落ちるシーンは圧巻でした。ワイヤー一本だけが命綱で、恐くなかったですか?
T-逆にああいう経験が出来て楽しかったですね。今回ケガは絶えなかったですけど。
F-見ていてハラハラしました。この映画は修学旅行の帰り新幹線に乗っていた高校生が突如原因不明の事故に遭遇して、そこからはじまる恐怖と狂気の世界に翻弄されるという物語ですが、妻夫木さんもテルのように生きのびることが出来たと思いますか?
T-僕ならとっくに死んでますね(笑)。映画では、こいつは絶対に死なないだろうというヤツが次々に死んでいく中で、テルは極限状態の中で、運良く生きちゃう。で、なんで生きているんだろう、どん底に落ちても、なんとか生きようとするのはなぜなんだろう、と考えたとき、やっぱり同じく生き残った女生徒アコ(SAYAKA)の存在があったからなんだろなと。最後にアコがいるだけで生きていく価値があると思ったんですよね。たぶん、生きるってことはそういうことじゃないかなと思った。
F-じゃ、この映画に出演して妻夫木さんの人生観って変りましたか?
T-(即答で)いや変わってません!(笑)でも、もっともっと楽しく生きてやろうと思いましたね。生き続けているのか、生かされているのかわかんないけれど、僕はもっと俳優としてこれからもいろんな仕事をしたいですしね。人間、何かひとつでも楽しいことを見つけられたら生きていけるんじゃないでしょうか?
F-これから挑戦したい役とかありますか?
T-うーん。そうだな。正真正銘のワル役なんかやってみたいですね。それがワル役はどうも『ウォーターボーイズ』からパッタリ来なくなりました(笑)。
F-妻夫木さんにとって映画とは?
T-映画はひとつひとつ時間をかけて丁寧に作っていきますよね?例えばこのコップ(と目の前の水が入ったコップを指して)をこっちに持っていこうとするときもこうかな?この方がいいかな?とみんなで考えて作ることが出来る。そういうプロセスも好きですね。そして映画はなんと言っても1800円払って見に来てくれるわけだから、当たるとかヒットするとかそういうことに関係なく、僕らが愛情を持って作った作品を映画館に見に来てくれるだけで、僕はうれしいですね。
F-ぜひ映画館で拝見させていただきます!今日はありがとうございました。
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『ドラゴンヘッド』 原作:望月峰太郎 監督:飯田譲治 出演:妻夫木聡、SAYAKA、山田孝之、藤木直人、根津甚八ほか 現在全国東宝系にて超拡大ロードショー上演中。
■「ドラゴンヘッド」関西舞台挨拶決定! テレビドラマ「ウォーターボーイズ」に主演した山田孝之(ノブオ役)が来阪!
9月14日(日) ・午後2:50分の回上映前 伊丹TOHOプレックス *座席指定券を9/10(水)午前9:30~発売いたします。 ・午後3時25分の回終了後 ナビオTOHOプレックス *座席指定券を9/6(土)午前8:30~ 発売いたします。詳しくは劇場まで。
■すでに前売り券をお持ちの方も事前に座席指定券とのお引き換えが必要です。
文/松澤壱子 |
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