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今、Fe-MAILが注目、話題、期待するアーティストをインタビュー。毎月紹介していきます。
恋、仕事、挫折、ファッション・・・、どんな素敵な話が飛び出すでしょうか。 |

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1951年東京都中野区生まれ。’70年、RCサクセション「宝くじは買わない」でデビュー。オリジナリティあふれるボーカルでずば抜けた存在感を放つ。以後ロックバンドとして生まれ変わり、シングル「スローバラード」「雨あがりの夜空に」などヒットを連発。80年代後半にソロ活動も並行してスタート。イギリスでイアン・デュリー&ブロックヘッズと、‘92年にはブッカーT&MG’Sと作品制作。近年はフジロックなど巨大フェスにも連続出演。また、サイクリスト、エッセイスト、絵本作家としても活躍し、10月には第二弾『おとうさんの絵』を刊行したばかり、と八面六臂の活躍ぶり。
■オフィシャルサイト http://www.kiyoshiro.co.jp/ |
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ここのところラフィータフィーや及川光博との「ミツキヨ」、泉谷しげるとのスパイスマ―ケットなどの活動が目立っていたが、ソロ名義では約4年ぶりとなる、その名も『KING』(!)と銘打たれたニューアルバムをリリース。共同プロデューサーでもある三宅伸治をはじめ、中村きたろう、宮川剛、梅津和時、片山広明…と往年のファンにはおなじみのメンツと、人間味溢れる手触りの作品を完成させた彼。常に“大人の行動力と、子どもの感性”で誰にも似ていないロックをこの島国で孤軍奮闘、創り続けるパワーの原動力は? かたわらにギターアンプの名門メーカー「orange」仕様に自分でカスタムした自転車、ご本人はド派手な(どこで売ってるんだろう)ジミヘン柄のアロハといういでたち。時々、ボケも挟みつつ真面目に答えてくれたキング。大人って素敵、と思える話を凝縮してお届けいたしましょう。
Fe-MAIL(以下F)-ソロ名義としては4年ぶりのアルバムですが、他でやる時と忌野清志郎名義でのリリースって、意識は違うもんですか?
忌野清志郎(以下I)-いやぁほとんど違わないんだけど、もう色んなバンド名考えんのも大変だし、ソロで“忌野清志郎”って打ち出した方がレコード会社の皆さんもやり易いみたいなんですよ(笑)、それで。
F-や、今回のサウンドがすごく70年代的だったり、メンバーも懐かしい方々だし、意識は違うのかなと思ったんですけど。
I-全然違いますね…はは。
F-ははは。どっちなんですか。
I-あの~(笑)、原点回帰と言いますか。アマチュアの頃の友達に小池くんていう同級生がいて、小池くんのお兄さんのオープンリールのテレコを借りてきて、それでいっぱい曲を作ったことがある、中学生の頃。それがまぁ原点と言えば原点で。今回もそういう感じでmacを買ってきて、録音の仕方を覚えて家で作ったっていう感じなんで。
F-じゃあ、中学時代とは道具が変わっただけ?
I-そうですね、ええ。コンピュータはね、便利ですよ。でもすごく人間ぽいつうか、沢山色んなことやると固まっちゃったりして「可愛いヤツだなぁ」と思いました(笑)。
F-でも出来上がった音は温かい温度感ですよね。
I-うん。アナログっぽい。でもこだわったというより自然にそういう音で録れちゃったっていうかね。
F-今の近代的なスタジオでは逆にできない?
I-全然できないですね。ああいう1時間いくらでやってるようなスタジオは多目的スタジオなんで、ポップスもジャズもロックも録る、みたいな。だから今ひとつパッとしないし、誰がやっても特徴がない同じような音になっちゃう。
F-じゃあサウンド以外が示してるベクトルがあるとすれば?
I-そうですね…ラクにいこうと思って(笑)。
F-でも、それがホントにできる人たちがやってる感じがします。
I-うん。だから割とね、出来上がりとしてもリズムや音程がちゃんとしてるかとか、そんなことよりも全体のバーン!ときてる感じを大事にしたんですね。全体から受ける感じっていうか。
F-そして、今回は割とラヴソングの多いアルバムではありますが、それでもやはり世界が危機に瀕している、そういうテーマの曲もあって。
I-まぁもういい大人ですからね(笑)。色んなこと歌わないといけないと思うんで。せっかく歌手になったんだから。
F-と、同時に忌野さんは、とかく若者、子どもの音楽と言われるロックを、いやそうじゃないんだ、大人っていうのはいいんだってことを割と早くから歌ってらっしゃるじゃないですか。
I-うん。20代とか30代はヤな時代でしたよ(笑)! なんか自分で壁作ってた気がする、俺は。というかね、やっぱ、ビートルズとかストーンズとか見ても、その辺の大人が言ってるようなことよりよっぽど大人としてカッコいいこと言ってますよね。そう思ったもん、17、8の頃に。
F-そうですよね。で、その20代、30代の頃の壁って自然に壊れていった訳じゃないですよね。
I-う~ん、努力は大事だと思う(笑)、やっぱり、夢を実現するための努力は。僕なんかが出始めの頃はホントに歌謡曲ばっかりの業界だったんで、なんとかロックをビジネスにっていうのは、夢っちゃ夢だったかな。そのね、20代、30代っていうのは、しんどいっていうのとも違って…まわりがそういう状況だからホントにつまんなくてね。
F-でも「つまんないから」というのは、ずっと忌野さんの行動原理なんじゃないですか?
I-そう!そうね。つまんないからねぇ、いつも。だから今もつまんないですねぇ。どんどん音楽が堅苦しい小さいものになってるような気がするし、真実味がないっていうかさ。
F-じゃあ、ロックンロールはまだ有効ですか。
I-あ~、自分にとっては有効だと思いますよ。世間に対しては分かんないけど。もう、体も心もロックで…曲作って、レコーディングして、ツアーに出るっていう、そういうのの繰り返しで人間が形成されてきたような感じですから。
F-ところで、もはやライフワークになってる印象の自転車ですが、ライブでハイになるような瞬間が自転車でもあるんですか?
I-あ~、ありますよ。これは非常にライブに近いんですけど、最大心拍数の60~70%、その範囲を「L.S.D=Long Slow Distance」っていうんですけど(笑)。
F-奇しくも(笑)。
I-その状態で走ると乳酸を除去しながら走れるんですね、長距離を。その心拍数っていうのが非常にライブに近くって。で、心拍数上がってないから冷静なんです、周りのこととか。ライブでも後半ギンギンに盛り上がってても、意外に冷静だったりするの(笑)。
F-なるほどねぇ。では、最後に今後、自転車ぐらいのスケールとスパンで取り組みたいことって何かありますか?
I-いずれは自分でTD(トラックダウン)をやりたいですね。10年ぐらいで。録音とはまた違うけど、なんかできそうな気がするんで。
F-忌野さんが全部できるようになると、周りの人は…。
I-失業でしょう!ははは。
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『KING』 \3,213(税別) 発売元:ユニバーサルミュージック・ジャパン 商品番号:UPCH-1308 発売中
■コンサート情報 『WANTED Kiyoshiro Imawano TOUR 2003-2004』 詳細はコチラから |
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絵本『おとうさんの絵』 (絵・忌野清志郎 文・相馬公平) マガジンハウスより発売中 |
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文/石角友香 撮影/鳥居シオリ |
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